パレスチナ:アーティスト、ムハンマド・アッサーフを支援する国民的キャンペーンが始動
2013年06月17日付 al-Hayat 紙
ムハンマド・アサーフ
ムハンマド・アサーフ

■パレスチナ人シンガー、ムハンマド・アッサーフを支援する国民的キャンペーンが始動

2013年6月16日『アル=ハヤート』

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

昨日(15日)、パレスチナのガザ地区において、ジャーナリスト、著述家、作家、文化人、活動家、人権家、芸術家たちが「パレスチナ人シンガー、ムハンマド・アッサーフを支援する国民的キャンペーン」を始動させた。ムハンマド・アッサーフは、毎週金・土曜日にMBC衛星テレビで放映されているベスト・シンガーを目ざして競い合う番組の「アラブ・アイドル」において優勝最有力候補ともくされている。

この国民的キャンペーンの発起人たちは、国内外のパレスチナ人、実業家、諸組織・団体など多数が主催して昨日ガザで開いた集会後に発表したメッセージの中で「自由パレスチナの声、ムハンマド・アッサーフ支援に向けて投票しよう!」と呼びかけた。

また国民的支援キャンペーンの発起人たちは、世界諸地域にいるパレスチナ人の大使や著名人たちに対しても、それぞれの地域のパレスチナ人やアラブ人のコミュニティに向けて「コンテスト審査員たちが選んだ優勝最有力候補のアッサーフへ一票を!」と働きかけてくれるように要請した。

パレスチナ人・アラブ人の実業家、企業、そして関心のある多くの人々が、来週の土曜日に生中継される優勝者の発表を数日後に控えて「アッサーフへ投票を!」と呼びかける大々的な取り組みを行った。

またアラブ友好国(特にアラブ湾岸諸国とモロッコ)、ヨーロッパやラテン・アメリカ(特にチリ)の多くの国々にいるアラブ人ジャーナリストや著作家たちも、それらの国々の人々に対して「アッサーフへ投票しよう!」と積極的な働きかけをしてきた。

ところで、昨日の集会に集まった人々の間から「パレスチナ、チュニジア、ヨルダンからアッサーフに投じた票に関して、それらが受理段階でライバルであるエジプト人候補者のアフマド・ジャマール票としてカウントされてしまったと伝える手紙が複数届いているとの危惧が表明され、MBCの番組担当係に真相の究明を求めるべきだとの声があがった。

だが一方で人々は、MBCチャンネルやコンテスト審査委員会が「アッサーフをさまざまな方法で支援しており、彼の両親と姉をベイルートに招いて、彼の側にいて精神的に励ますことができるように配慮した」ことを高く称賛した。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:向笠由希絵 )
( 記事ID:30485 )