シリア:在外の反体制勢力が「軍事活動」停止を宣言?
2013年06月20日付 al-Hayat 紙


■シリアの反体制勢力が「軍事活動」の権利を留保

2013年6月20日『アル=ハヤート』

【ベイルート、ベルリン、パリ、ロンドン:本紙、AFP、ロイター】

シリアの反体制勢力は昨日、バッシャール・アル=アサド体制を打倒するための「軍事活動」の権利を留保すると発表する一方、アル=アサド大統領の退陣が政治的解決受諾の条件となることを改めて強調した。また反体制武装集団は、シリア北部と地中海沿岸部を結ぶシリア軍の兵たん路を遮断すべく、戦略的な国際幹線道路の一部を制圧した。

他方、フランス外務省高官は「シリアの友」連絡グループ構成国があさって土曜日にドーハで外相級会議を開き「自由シリア軍」への具体的な支援について検討すると発表した。シリアの友連絡グループには、フランス、米国、英国、サウジアラビア、エジプトなど11カ国が残るのみである。

同消息筋によると、会合は今月14日にアンカラで開かれた自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長と11カ国の代表の会合で反体制勢力が表明したニーズに対応することを目的としているという。

シリア革命反体制勢力国民連立(通称、シリア国民連合)火曜日晩に出した声明で「(北アイルランドでのG8首脳会談で)参加国が表明した姿勢を受け、流血を停止させ、アル=アサド体制打倒と、シリア人に対して犯罪を犯した者すべての処罰を求めるシリア国民の意思を実現するあらゆる政治的解決の受諾を遵守し、そのために、軍事活動をはじめとするあらゆる手段の行使を留保する」ことを明らかにした。

(中略)

反体制勢力がこうした政治姿勢を示すなか、武装勢力はアリーハー市(北西部)とラタキア(西部)を結ぶ街道を攻撃、軍の検問所を3カ所も制圧、戦車2輌を破壊し、人的損害を与えた。

シリア人権監視団によると、もし反体制勢力がこの街道すべてを制圧することに成功したら、シリア北部と、シリア軍の拠点の防御がもっとも堅固な地中海岸地帯の陸路での兵たん路を遮断できるのだという。

(後略)


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)


シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

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( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:30500 )