AKP党本部、エルドアン首相の娘シュメイヤ関連伊紙報道を否定
2013年06月21日付 Zaman 紙
公正発展党(AKP)のメヴリュト・チャヴシュオール副党首は、イタリアのLa Repubblica紙が昨日(6月20日掲載した、首相兼AKP党首のレジェプ・タイイプ・エルドアンの娘で(彼の)諮問役を務めるシュメイヤ・エルドアンを中傷する記事について記者発表を行った。
チャヴシュオール副党首は、書面による声明で「『トルコの若者の敵、エルドアン(Erdogan il nemico dei giovani turchi)』という見出しのニュースでは、トルコの民衆と知識人を一括りにして、彼らが反政府の立場だと報道している。一面的で偏見に満ちた嘘の報道は、広場に集まり『我々はここだ』と言ったり、破壊的な行為を行ったり、暴力的で憎しみを帯びた言葉を広めるゲズィ公園行動を不快に思う民衆の多くを無視して書かれたものだ。タクスィムの歩行者専用化計画の当初から関係者は、ショッピングセンター計画は真実ではないと強調してきた。にもかかわらず、首相が公園で「ドーハやドバイのようなショッピングセンター」を建設しようとしていると執筆してしまう記者というのは、ジャーナリストという職業の原則も普遍的な道徳も欠いている」と語った。
■「2万5千ユーロの給料は嘘」
チャヴシュオール副党首は、次のように指摘した。エルドアン首相が「スルタンのようにふるまっている」と告発し、連日自身に寄せられる批判が増加していると好き勝手なことばかり書いている新聞が、結党以来ずっと選挙での得票率を伸ばし続け、選挙の50%の票と支持を獲得しているAKPがどうやって単独政権を維持しているのかを説明していないと指摘する。そして次のように続けた。
「先週中にアンカラとイスタンブルで実施された『国民の意志』集会に多くの参加者が集まったことは、民衆のAKP政権への好意を最大限に証明してくれました。La Repubblica紙が報じた、AKP党首諮問役のシュメイヤ・エルドアンが月に2万5千ユーロの給与を得ているという内容は根拠のない嘘です。この報道を確認できる記録が彼らの手元にあれば、[それを示して]彼らの主張を立証し、そうでなければ誤報と報道するよう願います。彼らはニュースを報じる一方で質問を受け付けません。しかしAKP党本部として、親愛なるシュメイヤ・エルドアン氏は諮問役について、いっさいの金銭を受け取っていないことを申し上げま す。」
■ゲズィ公園デモは収束
同副党首は、ゲズィ公園デモは、新聞が主張するような「最高潮の盛り上がり」ではなく、逆に収束し、通りは平常時に戻っているとした。
「このデモが盛り上がった背景には、国際的なメディアが嘘とバイアスのかかった報道があることは、全国民がわかっています。ソーシャルメディアを通じて広がった不確定な情報は、国際的・尊敬すべきメディア機関がこの写真を確認せずに共有し、自身の価値を下げています。だからこそ力のあるトルコに関し、ゲズィ公園を利用してグローバルな演出をおこなおうとしているのです。我々民衆も政府もこの見苦しい演出には寄って来ないし、民主主義、人権、自由の範疇内でのデモ、表現の自由、民衆の意志決定メカニズムへの完全なる参加は、最大限配慮され続けるでしょう」と語った。
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( 翻訳者:鈴木直子 )
( 記事ID:30522 )