内陸ロレスターン州の水産業:キャビア養殖、1万6千トン超の「冷水魚」生産も
2013年06月11日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメジャム・オンライン】[イラン西部・内陸]ロレスターン州漁業水産局のアリー・モハンマド・ビーラーンヴァンド局長は「年間約8キロ[※1]のチョウザメがロレスターン州で養殖されている」と発言した。
※訳注1:本記事の配信元であるメフル通信でも「8キロ」と報じているが詳細は不明。チョウザメは通常、1年でようやく数センチの大きさまで育ち、キャビアをとれるまでには7~8年かかる。成魚では十数キロの大きさにまで育つが、種類によっても異なる。関連経済ニュース等によれば、同州でのチョウザメ養殖は未だ試験段階にあるようだ。
同局長は目下ロレスターン州では、2か所のチョウザメ養殖所が稼働していることを説明しつつ、以下のように付け加えた。
ロレスターン州漁業水産局は、[いずれも同州内の]ポルドフタル県やクーフダシュト県、ドウレチェゲニー県では、チョウザメ養殖での民間部門の動に関する許可証発行の準備をすすめている。
同局長はまた、州内の水産物販売所の開設に言及し、「わが州の水産局の計画のひとつが、ロレスターン州の様々な県に[全部で]10ヶ所の水産物販売所を開くことである」と述べた。
ビーラーンヴァンド局長は、すでにドルード県では、水産物バーザールが開かれたと述べ、「州内の他の県における水産物販売所開設も進めているところだ」と説明した。
同局長はロレスターン州の「冷水魚」[淡水魚の一種で養殖の中心。主として水温25度以下で育つ]生産に言及しつつ、以下のようにも述べた。
現在ロレスターン州は、年間1万6200トンの冷水魚を生産しており、これは国内の内陸州の中では、第2位の生産量である。
また、同州の稚魚の生産についても指摘し、「ロレスターン州は1年で1億3千2百万匹もの稚魚を生産しており、この分野では国内第1位である」と付け加えた。
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( 翻訳者:8411168 )
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