国会議員、中国製コーランの輸入を批判
2013年06月23日付 Mardomsalari 紙
ムーサヴィー=ラールガーニー師(同師のホームページhttp://www.nmousavi.ir/より)
国会の宗教指導者会派のメンバーであるムーサヴィー=ラールガーニー師は、国内の書籍市場に中国製コーランが見受けられることを批判し、「中国製コーランは、文化イスラーム指導省の責任者たちの怠慢の産物だ」と述べた。
セイエド・ナーセル・ムーサヴィー=ラールガーニー師は国会通信とのインタビューの中で、国内の書籍市場に中国製コーランが散見されることを批判した上で、「遺憾なことに、国の文化行政に責任をもつ当局者たちの怠慢と監視不足が原因で、モフル〔※〕や礼拝用絨毯、およびコーランなどが中国等の国から輸入されるケースが、近年蔓延している」と説明した。
※訳注:礼拝の際に、額が直接地面に付かないようにするための小道具。例えばここを参照
ファラーヴァルジャーン選出の同議員は、中国製コーランには著しい誤りがあると指摘した上で、「聖コーランの章句に使われているファトゥハ(短母音aを表す記号)やカスラ(iを表す記号)、ザンマ(uを表す記号)などの母音符号が変わってしまうだけで、その章句の意味全体が変わってしまう。それゆえ、中国で印刷された間違いだらけのコーランが存在することは、長期的に見た場合、正統宗教であるイスラームとその教えに悪影響を及ぼしてしまうのである」と言明した。
ムーサヴィー=ラールガーニー師はさらに、「関係当局は、自らの利益だけを追求するような一部の商業関係者に、この手の品を非ムスリム諸国から輸入する許可を与えるべきではない。なぜなら、この種の行為がきっかけとなって、ビドア(異端)と逸脱が生じてしまうからだ」と付け加えた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
中国製コーラン・グッズに気をつけよ:間違いだらけのコーランの図画、国内に出回る
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( 翻訳者:8409042 )
( 記事ID:30672 )