ペルシア湾のサンゴ、死滅の危機(1):サンゴ増殖に日本との技術交流も
2013年07月05日付 Jam-e Jam 紙
ペルシア湾のサンゴの危機(http://www.agrofoodnews.com より)
【同紙15面】環境保護庁の海洋環境担当副長官は、「ペルシア湾のサンゴの3分の2に白化現象が生じており、修復や復元は到底不可能である」と述べた。
アブドゥルレザー・キャルバースィー副長官は更に次のように述べた。
サンゴはペルシア湾の海の自浄作用を担っているものであるため、それらの死によって、同海域の汚染が加速度的に進み、海域内の生物全体の絶滅をもたらす。
こうした意味で 、このサンゴを有性生殖[産卵から稚サンゴを育てる種苗生産]、無性生殖[断片移植]の両面から増殖させる目的で、現在日本との間で技術交流が進められており、同国から技術を導入して、ペルシア湾のサンゴの絶滅を阻止しようとしている。
また同副長官は、「現在わが国の海域には、150種近いサンゴが生息している」と述べ次のように指摘した。
原油汚染、海水温上昇、水質汚濁が我が国のサンゴの絶滅をもたらす主要な要因であり、サンゴの保全の為には、まずこれらの諸要因を抑制しなければならない。
最善策は、浮遊粒子や泥土の流入に対策を講じることだ。何故ならば、現在オマーン海とペルシア湾の海域では1平方メートル当たり29グラムの泥土が堆積しており、これが水質汚濁の原因となっているからだ。
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( 翻訳者:3413001 )
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