国会議長による新憲法調整、続く
2013年07月09日付 Radikal 紙


ジェミル・チチェキ・トルコ大国民議会(TBMM)議長は今日7月9日、議会にて会派を持つ政党党首らと新憲法について会談を行った。議長はバフチェリ民族主義者行動党(MHP)党首を最初に訪問した。

ジェミル・チチェキ・トルコTBMM議長は、新憲法の取組の一環として開始した党首訪問の第一段階を終了した。チチェキ議長は、まず午後2時にデヴレト・バフチェリMHP党首を議会の執務室にて訪問した。午後3時に平和民主党(BDP)共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ氏並びにギュルタン・クシャナク氏を訪問した同議長は、最後にケマル・クルチダルオール共和民主党(CHP)党首と会談した。

ジェミル・チチェキ国会議長と新憲法に関し会談したデヴレト・バフチェリMHP党首は、退出時に声明を出した:「議長に約言したかった事は、この取組が非常に有益なものだということです。400日超の取組です。この取組を経て現段階で48ヶ条に関しトルコ大国民議会を代表する諸政党の合意が得られました。その他条項に関する協議が継続した場合、この合意は広がるでしょう。」
同党首は、「ここでは対話が非常に重要です。協議は継続すべきです、どなたであれ退席されても構いません、しかし退席するのは我々ではありません」と述べた。

■ クシャナク共同党首:合意が得られた条項数はごく僅か

ジェミル・チチェキ国会議長がMHPの後に向かったのはBDPであった。チチェキ国会議長は、BDP共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ氏、ギュルテン・クシャナク氏と一時間会談を行った。会談後、クシャナク共同党首は、憲法調整委員会が取組の継続に賛成していると述べた。同共同党首は「我々は協議を頓挫させずに、前進させることを願います」と述べ、取組の迅速化、テンポアップに向け、自身の党並びに他の諸政党が尽力すべきだと伝えた。同共同党首は、憲法調整員会でわずか48ヶ条に関してしか合意が得られなかったことを不足点、問題点と表した。

■ クルチダルオール党首:議長職への固執が妨げとなった

チチェキ国会議長は、BDPの後にCHPを訪問した。会談後に、短い記者会見を行ったケマル・クルチダルオールCHP党首は、「会談を妨げる基本的な問題があります。公正発展党(AKP)のが議長職への固執をやめないことです…約40ヶ条がAKPの議長職への固執ゆえに協議されていません。我々はAKPがこれに固執せず、他の条項が協議されれば、合意が得られるであろうと考えています。我々は敬愛なる議長に対し合意が得られた、また得られていない条項が世論に反映されるよう要求しました。自由主義的かつ民主主義的な憲法を支持しており、協議の中断は望んでいません」と述べた。

憲法調整委員会が進める取組は、4政党のレッドラインを理由に隘路に立っている。チチェキ国会議長は、党首訪問で党首らから譲歩を求める予定である。同国会議長が明日レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と会し、その後、議会における記者会見で所感を述べる予定である事が分かっている。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:30757 )