エジプト:EUはエジプト国民を支持。同胞団は要求実現まで交渉を拒否。
2013年07月18日付 Al-Ahram 紙
アシュトン氏と会談するマンスール大統領
■EUはエジプト国民を支持することを確認、同胞団は自分たちの要求が実現されるまで交渉を拒否
2013年7月18日『アハラーム』
【本紙:ムハンマド・フアード】
キャサリン・アシュトン氏(外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長)は、エジプトにおいて、民主主義を支持するすべての勢力が参加する包括的な政治プロセスが必要であると強調した。
現在カイロを訪問しているアシュトン氏は、欧州連合(EU)は真の自由と経済成長からなるより良い未来に向けての旅においてエジプト国民を支えていくと明らかにした。同EU高官はアリー・マンスール暫定大統領と会談し、移行期の歩みについて、そして議会選および大統領選実施に向けて憲法の策定の準備について検討した。
また同氏はムハンマド・バラダイ暫定副大統領とも会談し、そこでは国民和解の実現のために払われている努力が取り上げられた。またアシュトン氏はハーズィム・ビブラーウィー首相とも会見した。
さらに、第一副首相兼国軍総司令官兼国防大臣であるアブドゥルファッターフ・スィースィー陸軍大将も、アシュトン氏と同行の随行団と会見した。会見のなかでは、エジプトの政治における新しい展開について意見交換が行われ、また共通の関心事項についての議論が行われた。さらにエジプトとEU諸国とのあいだでの協力関係を促進するさまざまな方法が検討された。会見には軍の複数の幹部および在カイロEU大使が同席した。
その一方で、ムスリム同胞団は解任されたムハンマド・ムルスィー氏が大統領職に戻らない限り、憲法の停止が解かれない限り、(解散させられた)諮問議会が戻されない限り、国民和解のためのいかなる交渉にも入らないことを新たに確認した。アシュトン氏が同胞団代表のムハンマド・アリー・ビシュル博士およびアムル・ダッラージュ博士と会見したなかで、これは行われた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:30873 )