シリア:イスラーム主義勢力がアレッポ市での全面戦争に向けて統合
2013年07月25日付 al-Hayat 紙


■8つのイスラーム主義部隊がアレッポでの全面戦争のために統合

2013年7月25日『ハヤート』

【ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】

反体制武装勢力は、シリア北部のアレッポ市および同市郊外における支配権を強固なものとするべく、全面攻撃を行う用意をしている。これは数日前に、同市西部の政府軍の戦略拠点を制圧したことを受けた動きで、8つのイスラーム主義部隊がこの戦闘にむけて統合すると発表した。彼らは同市南部の軍事アカデミーを次の標的にするとみられる。

反体制勢力の消息筋は昨日(24日)、AFPに対し「アレッポでの戦いのために、対装甲ミサイルを含む武器と弾薬が毎日、革命家らのもとに届いている」と述べ、政府軍が「兵力不足ゆえに攻撃が実行できず、守勢に」回った、と指摘した。

反体制勢力の戦闘員は、アレッポ郊外の多くの町や村を制圧している。同地とその付近には政府側の兵たん路が通っているため、これにより政府軍の補給作戦は困難になっている。

反体制勢力の戦闘員らは数日前に、アレッポ市西部郊外の最後の政府軍の拠点、ハーン・アサル市を制圧していた。同市は、アレッポ市に近く、最近激しい戦闘が発生したラーシディーン地区と同一線上に位置している。

反体制勢力の同消息筋は、「次の目標は、ハーン・アサルから数キロ離れたアレッポ市南部入り口に位置するアサド軍事工科アカデミーの占拠になるだろう」と述べた。ハーン・アサル市では昨日(24日)、空爆により少なくとも4人が死亡している。また「シリア人権監視団」は、このアカデミーがシリア軍の作戦司令室をなしていることを明らかにした。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:30942 )