エジプト:ラマダーンの到来とともにナツメヤシとカルカデの値段が高騰
2013年07月25日付 Al-Ahram 紙


■エジプト:ラマダーンの到来とともにナツメヤシとカルカデの値段が高騰

2013年7月25日『アハラーム』

ナツメヤシとカルカデの街アスワンでもラマダーン月の到来とともに、全国レベルで食料品や作物の価格が高騰したように、物価の狂騰に直面している。アスワン産乾燥ナツメヤシとカルカデ飲料とドームヤシはラマダーン月の食卓を占める最も重要なものであり、それらは家庭では欠かせない。不当な価格高騰の理由は何なのか。

住民のハムディー・ガーウィーシュ次のように述べている。「道理に合わない価格の高騰がある。標準的なナツメヤシの価格は7ポンドから15ポンドに急騰し、高級なものは15ポンドから25ポンドに急騰した。また地元産カルカデは1キロ30ポンドから60ポンドに、そしてドームヤシは8ポンドから20ポンドに急騰した。われわれはこの価格高騰の理由が分からないし、輸入のナッツやドライフルーツの(価格)高騰の証拠もある。一般市民はこの価格の高騰に直面する中でどうしているのだろうか」

著名なナツメヤシ商であるナイーム・ナーシド・マウード氏は小売価格高騰の理由は2012年の生産分にあるとしている。そして2013年の生産分は、ラマダーン後の9月には、一番良いナツメヤシの木からのものが1ポンドになるでしょう。加えて、私たちは商人として、ラマダーンの施しの食事提供のためにはその行為を奨励する為に廉価でナツメヤシを売ります。またラマダーン月に家庭をアスワン産のナツメヤシなしにはさせません。つまり、アスワン産のナツメヤシをあらゆるレベルの需要に応えてさまざまな価格で提供しているのです」

アスワン農業局長のムフィーダ・フーリー氏は次のように述べている。「アスワンには194万1,000本の実のなるナツメヤシの木があり、その生産量は昨シーズンで99万9,000トンに達しました。われわれはいくつかの方法によるナツメヤシの若木生産の工房を立ち上げるところで、これを形だけの価格で農作に使えるようにするのです。加えて、ムスタファー・サイイド知事の許可のもと、ナイル川西岸のファーリス村で20エーカーの土地がナツメヤシ研究センター用地として割り当てられました。ちなみにこの研究センターの目的はナツメヤシ生産の向上、増産です」さらに彼女はこう明らかにした。「今年カルカデ農作の生産は非常に限られおり、生産量は控えめでした。そういうわけでカルカデの価格が上昇したのです」

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:30947 )