イラク:逃亡中の囚人100人がシリアで「ヌスラ」戦線に加わる
2013年07月29日付 al-Hayat 紙

■イラク調査委員会:逃亡中の囚人100人がシリアで「ヌスラ」戦線に加わる

2013年7月29日『ハヤート』

【バグダード:ウマル・サッタール】

刑務所襲撃を調査するイラク国会調査委員会は「治安部隊が刑務所攻撃についての情報などが示された7通の電報を無視、その結果、囚人100人がシリアに渡り、ヌスラ戦線に加わった」と発表した。

バグダード北部のタージー刑務所とアブー・グライブ刑務所で先週「アル=カーイダ」に属する「イラク・シャーム・イスラーム国」が武装攻撃をしかけ、同組織メンバーの囚人数百人が脱走した。

治安委員会メンバーのマズハル・ジナービー氏は本紙の電話取材に対して「刑務所保護を任務とする治安機関は、さまざまな勢力が警告のために打電してきた電報7通を無視、その中には刑務所が近く襲撃されるといった情報もあった。しかし、明確な理由もなくこれらの警告は無視された」と強調した。

委員会メンバーのジナービー氏はこう説明した。「初動調査によると、ムハーバラート(諜報機関)は関係する政府機関に(襲撃)作戦に関する予想されるシナリオを伝え、事件発生時間も予想していた。しかし、軽微な厳戒態勢さえもとられなかった」

刑務所攻撃はおそらく「200人の武装集団によって実行され、その目的は囚人の解放にあった」が、刑務所の管理者らは「逃亡したアラブ人囚人などいなかったと強調した」という。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

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( 翻訳者:西村早奈恵 )
( 記事ID:30999 )