気温の上昇に伴い、首都テヘランでの水の使用量がこれまでになく上昇し、そのために当局がテヘランの一部地域で断水を余儀なくされる事態となった。こうした措置は広報が行われなかったために、市民生活にさまざまな支障をもたらした。
本紙記者の取材によると、気温が比較的上昇したことに伴い、電力省ならびに国やテヘラン市の水道局の関係者らは数週間前から、節水を行い、水を正しく利用することが必要だと警告を発するようになっていた。しかしこうした警告の一方で、〔当局者らは〕断水や水の配給制の実施はないと強調していた。
ところがここ数日、首都テヘランを中心に水の使用量が記録的高さを記録し、そのことが原因で、さまざまな地区で数時間にわたる断水が行われた。水の配給制実施も現実味を増すようになっている。
これまでは断水の数日前から、行われる時間帯や地域が詳細に広報されるのが通例で、そのために市民も前もって必要な水の溜め置きが可能だった。ところが今回、市民らの証言によると、ここ2日間、なんの広報も行われず、水道局の電話も問い合わせに応じなかったという。
水を正しく使い、節水を心がけることは市民の義務であることはもちろんだが、しかし前もっての広報を行うことなく断水を実施することに、いかなる合理的説明も不可能だろう。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31063 )