シリア:反体制派が「化学」兵器使用に関する国連調査団にハーン・アサルでの調査開始を求める
2013年08月04日付 al-Hayat 紙

■反体制派がハーン・アサルでの調査開始を「化学」兵器使用に関する調査団に強く求める

2013年8月4日『ハヤート』

【ロンドン:本紙】

反体制派の「シリア国民連合」は昨日、反体制派の支配下にある「解放区」での化学兵器使用に関する調査のため、国連代表団との協力に「全面的にコミットする」と強調、反体制派が先週制圧したシリア北部アレッポのハーン・アサル市での調査開始を調査団に呼びかけた。

国連は、化学兵器が使用されたと思われるシリアのさまざまな地域の中の3カ所を調査するため、調査員たちが近くシリア入りすると発表していた。

国連のマーティン・ニルスキー報道官は先週木曜日(先月25日)「報告された3つの事件を同時に調査するため、調査団は近くシリア入りする」と述べた。この発表は、ダマスカスを訪れ、シリア首脳と会談した2人の特使によって先週、調査団入国について合意がなされたのを受けて発表された。

シリア国民連合は、国連の潘基文事務総長に宛てた書状において、シリアにおける化学兵器使用についてただちに調査を開始する必要があると強調した。また「すべての解放区へのアクセスを保証することなど、国連調査団への協力と十分な便宜供与に全面コミットする」と強調した。同連合は声明において「自由シリア軍が最近、ハーン・アサル地域の解放を実現した。それゆえ、連合は、その地域での化学兵器使用の調査開始を国連調査団に強く求める。そして、調査ができるだけ早期になされることを願っている」と付言した。さらに、国際人道法を順守し、人権を尊重すると改めて述べ、「国際機関や地元からの報告はそのすべてが、(バッシャール・)アサド(大統領)体制がシリアでの化学兵器使用に関与していると指摘している」ことを強調した。

国連は、2年以上前に紛争が始まって以後、化学兵器による攻撃が13件発生したとの報告をシリア、フランス、イギリス、合衆国から受けたと発表していた。シリア、イギリス、フランス、ロシア、合衆国が、調査団に証拠を提出したが、専門家は、ほとんどの攻撃が数カ月前に起こったものであるため、証拠隠滅の可能性があると強調した。



シリア情勢に関しては「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記:シリア情勢(2011年~)」も参照ください。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:菊田麻矢 )
( 記事ID:31081 )