レバノン在住シリア難民を支援する必要性
2013年08月08日付 al-Hayat 紙

■ベカー高原のシリア人難民、厳しい状況下で生活

2013年8月8日『アル=ハヤ―ト』

【ベカー:ロイター】

ベカー高原はレバノンで肥沃な土地であると目される。毎年数多くのシリア人労働者がテントからなる粗末で小さな集まりで滞在し、農業や収穫に参加するためにこの土地を訪れている。

しかし、現在のベカー高原は、2年以上前から現在に至るまで続く紛争から逃れてきたシリア人難民を収容するようになった。

国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、「240か所以上のシリア人難民キャンプが、現在ベカー高原に点在している」と断言した。

シリア人難民であるイブラヒームは6カ月前にレバノンに到着した。彼は家族とともに、一つのテントに他の家族と一緒に暮らしている。イブラヒームは、「家とすべての所有物をダマスカスに残してきた」と述べた。

レバノンは他国と異なり、公式キャンプ地のシリア人難民滞在を許可していない。このためシリア人たちは駐車場、空いている建物、テントなどのどこか可能な所に滞在場所を求めた。

欧州委員会人道支援・国際協力弁務官のクリスタリーナ・ジョージーファーは、近頃レバノンを訪問した。彼女はより多くの資金をシリア人難民支援へ割り当てる必要性があると述べた。

クリスタリーナ弁務官は、「私は今般の訪問を非常に強い感情と共に終えた。我々は、あらゆる長期借款を利用しなくてはならないと思う。何故なら、(難民支援の)需要は膨大だからである。私は訪問中に、優先事項は避難場所、子供、保健であるとの(結論に)達した」と述べた。

UNHCRは「欧州委員会(EU)はシリア人難民の仮設住宅建設に必要である油性布地・材木・釘などの基本的物資支援を行った」と確言した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:31107 )