シリア:政府軍はアレッポ市にて孤立、反体制派は攻撃の手を強める
2013年08月08日付 al-Hayat 紙


■シリア:政府軍はアレッポ市にて孤立、反体制派は攻撃の手を強める

2013年8月8日『ハヤート』

【ロンドン、ベイルート、ニューヨーク:本紙、ロイター、AFP】

「マンナグ」軍事飛行場における「自由シリア軍」の支配権が確立した。シリア北部のアレッポ市郊外に展開する、バッシャール・アサド大統領の政府軍は「孤立」状態にあり「自由シリア軍」の制圧状況を破ることができず、物資空輸のみしか行えずにいる。他方、反体制派戦闘員らはアレッポ市内で作戦を進め、並行して同市郊外にある「クワイリス」軍事飛行場の制圧に向けた戦闘を開始した。

「シリア人権監視団」のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は「AFP通信」に対し、反体制派戦闘員らはアレッポ市北部および西部周縁のライラムーン地区にある空軍情報部の建物周辺の施設の制圧を試み、攻撃を実行したと述べた。同代表は、反体制派戦闘員らが昨日(7日)、激しい衝突の末、標的にしていた複数の拠点を制圧したと明らかにした。また同代表は、この衝突で狙撃手1名を含む政府軍兵士5名が殺害され、戦車1台が破壊されたことを明らかにした。

反体制派活動家らは、(反体制派)戦闘員らはニブル村とザフラー村に向けて進軍しようとしていることを報告した。両村では親アサド派のシーア派が大半を占める。ハサン・ラジューブと自称する士官(と思わしき戦闘員)は、自身の(隊に属する)戦闘員らは昨日、ハーリディーヤ地区「解放」に向けた戦闘を開始したと表明した。この解放は、アレッポ市周縁部にある防衛省の諸機関および政府軍の複数の建物の制圧を通してなされるとのことだ。反体制派は、戦闘員らはアレッポ市郊外の「クワイリス」軍事飛行場解放に向けた戦闘の準備を始めたと述べた。

反体制派情報筋は「マンナグ」飛行場制圧は政府軍を「孤立させ、それにより政府軍はヘリコプターによってしか物資供給にアクセスできないでいる」と述べた。同情報筋は、複数の戦闘集団が「クワイリス」飛行場を制圧すべく三つの側面から衝突をしかける準備を開始したと指摘し、同飛行場に対して迫撃砲とミサイルによる砲撃を実行したと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:31109 )