米新国連大使の安保理発言:安保理の分裂がシリアの政権移行を妨げている
2013年08月08日付 al-Hayat 紙

米新国連大使の安保理発言:安保理の分裂がシリアの政権移行を妨げている

2013年8月8日『ハヤート』

【ニューヨーク:本紙】

米国のスーザン・ライス前国連大使の後任のサマンサ・パワー新国連大使は、就任後初の安全保障理事会において「安保理は今や周知の事実となった内部分裂故に、シリアの政権移行実現に向けてのアラブ連盟の努力を支援するのを妨げられている」と述べた。

またパワー氏は「国連と中東の諸機構との協力の重要性は今後とも変わりないが、しかしこの協力がどの程度にまで及ぶかを、われわれははっきりさせておく必要がある」と述べ、ロシアともう一つの常任理事国を名指しせずに「周知の安保理内部分裂」を理由にあげて、安保理がシリア問題で独自に動くことは困難であることを示唆した。

ロシアは同盟を組む中国と共に、西側諸国がシリア問題に関して用意した国連諸決議案を安保理が採用するのを阻止するためにこれまでに3回拒否権を発動している。パワー氏は、アラブ連盟をはじめとする中東の諸機構との協力は「危機に関わる諸事実に基づいて、また諸当事者相互の合意を踏まえた諸解決策に基づいて築かれるべきである」と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:美濃はるか )
( 記事ID:31114 )