「クルド民主」指導者:地域国家と外交関係を築くことは正当な権利だ
2013年08月10日付 al-Hayat 紙

■「クルド民主同盟」指導者:地域国家と外交関係を築くことは正当な権利だ

2013年8月10日『ハヤート』

【ロンドン:本紙】

「クルド民主同盟」指導者サーリフ・ムスリムは2日前(8日)テヘランでイラン高官と会談を行った後、来週トルコへ向かうと述べた。また、シリアのクルド人にとって「地域国家と外交関係を築くことは正当な権利である」と示した。ムスリム氏によると、イラン政府はシリアにおけるクルドの民政自治組織の設置には異議を唱えていないという。

クルド系のウェブ・サイトはムスリム氏の言葉を次のように伝えた。ムスリム氏は先日イラン外務省の呼びかけに応じ、テヘランで複数のイラン高官と会談を行った。同氏は「イランとの対話は継続するだろう」と述べた。これは、イランはシリア問題において大きな役割を演じ、シリア政権を支援する国の一つであり、同国は地域でのシリア問題に関係がある。また、会談では過激派戦闘員がシリア北部でもその東部に位置するクルド人が多数住む地域に行なった攻撃についても扱ったことにも触れた。ムスリム氏は「イランは重要な国であり、シリア危機の基本的なプレーヤーである。われわれのイラン訪問を批判し、シリア人の血に涙を流すものは、まずクルド人の流血を止めなければならない。なぜならクルド人もシリア国民の一部だからだ」と強調した。

ムスリム氏は続けて、先月25日の始めての訪問に続き、来週もトルコを訪問する予定だと述べた。同氏が「アル=ハヤート紙」ニ語ったところによると、イスタンブルでのトルコ外務省高官との会談は双方の間に新たなページを開くことになった。その中には、シリア北東部に人道支援を届けるためにトルコ政府が便宜をはかること、過激派との戦いにおける協力の可能性、反体制派「シリア国民連合」にむけて、クルド人を加えるための政治対話の開始を行なうようトルコが促すことなどが含まれる。

ムスリム氏は次のようにも語った。「過激派がクルド人のアイデンティティーを標的にしていることに対してシリア反体制派が沈黙しているという状況下で、シリア問題に関して影響力をもつ地域国家と外交関係を築くことはクルド人にとって正当な権利である。」

同氏はテヘラン滞在中に「クルド民主党」党首アブドゥルハキーム・バッシャールと会談した。

また、「シリア人権観測所」は次のように述べた。ジャッル・アーガー(アル=ジュワーディーヤ)郡の入り口、カルキールキー(マアバダ)に続く路上でオートバイが爆発し、軽い物質的被害を受けた。一方で、「イラクとシャームのイスラム国家」と「アン=ヌスラ戦線」の戦闘員と、戦闘員旅団が、「人民保護ユニット」の複数拠点を戦闘旅団が重火器を用い攻撃した。後者はシリア北東部のジャッル・アーガー地区のアル=ユースフィーヤ村の「西部クルディスタン評議会」に属する。

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:31133 )