シリア:デイルアッズール制圧を巡る戦闘、双方に死者数十人
2013年08月13日付 al-Hayat 紙


■シリア:デイルアッズール制圧を巡る戦闘で政府軍、反体制派双方に死者数十人

【ロンドン、ニューヨーク:本紙】

シリア東部デイルアッズールにおける3日間の戦闘で政府軍兵士および反体制派戦闘員「聖戦士(ジハーディスト)」約60名が死亡した。この戦闘では、過激派戦闘員が実際的に前進を果たしている。「自由シリア軍」参謀長のサリーム・イドリース少将はバッシャール・アサド大統領の故郷、カラダーハ市から数10km離れたラタキア県郊外を訪問し「海岸地方全土の解放」を目指す戦闘を継続するため反体制派戦闘員に「高揚する気運をもって」武器を提供すると誓約した。

「シリア人権監視団」は昨日、反体制派「聖戦士(ジハーディスト)」が土曜日(10日)に都市で広範囲の戦いを始めて以来、アル=カーイダ系の「イラク・シャーム・イスラーム国」および「ヌスラ戦線」の戦闘員少なくとも33名と政府軍兵士25名が現在起きている戦闘で死亡した」と述べた。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はフランス通信社(AFP)に対し「衝突は非常に激しく、(反体制派の)戦闘員は彼らが所有する戦車を使用している。一方、政府軍が反体制派の複数の孤立地帯を標的としている」と述べた。また(反体制派の)戦闘員は複数の治安機関と政府系の建物があるフワイカ地区に攻撃を集中させている。

同監視団は「激しい衝突は、爆撃にさらされているフワイカ地区のムマイイズィーン検問所付近で起きている。また併行して、政府軍はハミーディーヤ、シャイフ・ヤースィーン、アルディー、ヒサーラート、スィナーア各地区を狙っている。一方、反体制派の戦闘員はジュバイラ地区にある政府軍が立てこもってる建物を砲撃した。政府軍はデイルアッズール郊外のハトラ村を爆撃した」と伝えた。

反体制派の戦闘員は土曜(10日)、同市にあるバアス党本部、知事公舎、社会保険機関の建物を制圧したが、同監視団は双方間で制圧状況は何度も変化していると明らかにした。アブドゥッラフマーン代表は「(反体制派の)戦闘員は複数の地区で前進しているが、完全な制圧はなされていない」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:31161 )