テッサロニキ・アタテュルク生家博物館では、アタテュルクがお出迎え
2013年08月15日付 Radikal 紙


トルコ共和国文化観光省は、テッサロニキにあるアタテュルクの生家を現代的な博物館として改装した。同博物館では、来館者をアタテュルク像がお出迎えしてくれる。

歴史をもつ、テッサロニキにあるムスタファ・ケマル・アタテュルクの生家が修復され、現代的博物館となり来館者を迎える。文化観光省が再修復を行った同建物は、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの人生の一部を臨場感をもって来館者に伝える。

1953年11月10日に、テッサロニキの家は「アタテュルクの家」として来館者に初めて公開された。それから60年、再修復され公開の準備が整えられた。2010年に、文化観光省と外務省が開始させた工事で、アタテュルクの生家の改修が完了し、同建物は現代的な美術館として甦った。

1881年、テッサロニキに建てられた3階建てのアタテュルクの家はこの度改修され、パネルやドキュメンタリーフィルムなどで、アタテュルクの人生を生き生きと伝える。(展示は)地階の「アタテュルクと子供部屋」で始まり、各部屋でアタテュルクの人生や暮らした町に関して説明している。

■4都市を1部屋毎に

(博物館の)1階には「テッサロニキの部屋」、2階には「イスタンブルの部屋」、3階には「アンカラの部屋」があり、「アンカラの部屋」では椅子に座るアタテュルク像(シリコン製)が来館者を出迎えてくれる。

■家の歴史

ロードス島出身の教師ハジュ・メフメト・ワクフが1870年にこの家を建て、最初にイブラヒム・ズヒュドュ氏へ、その後テッサロニキのアブドュッラー・アアとその妻ギュルスムに所有権がわたった。アリ・ルザが、アタテュルク誕生の2~3年前に同じ家を借りており、そして、アタテュルクはこの家で誕生した。

アリ・ルザの家族は、彼が死去するまでこの家で暮らした後、近隣にあるずっと小さな家に引っ越した。第二次立憲制期になり、テッサロニキに赴任したアタテュルクは、この時期、母と妹と共にこの家で暮らした。1912年、テッサロニキがギリシャ領になると、家は或るギリシャ人一家に売られた。その後、アタテュルクへの贈り物としてテッサロニキ市が同家を購入し、1937年2月19日に、家の鍵をトルコのテッサロニキ総領事館に引き渡した。1953年11月10日、家は「アタテュルクの家」として公開された。

同建物は、現在、在テッサロニキトルコ総領事館と同じ敷地内で博物館として公開されている。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:31184 )