ディヤルバクルのBDP、PKKの「武力闘争開始の日」を祝う
2013年08月15日付 Milliyet 紙
アブドゥッラー・オジャランのポスターと組織の旗が掲げられた集会で話すBDP(平和民主党)ディヤルバクル選出議員のヌルセル・アイドアンは、オジャランからのメッセージとし、「3月21日の歴史的なアメド(註:ディヤルバクルの別名)・ネヴルーズで始めた和平プロセスに対し、絶えず多大な支援をしてくれている皆様に感謝し、親愛と敬意を表します」と彼の言葉を代読した。BDPのディヤルバクル支部は、本日夜19時に駅前広場で行った集会でPKKが1984年8月15日にシェムデンリ町及びエルフ町で行った初めての武力闘争を記念し、祝った。約千人が集まったこの祝賀会では、度々、オジャラン、PKK、YPG(シリアの(PKK関連組織の)民主統一党(PYD)の武装組織)に賛同するスローガンやポスターが掲げられた。クルド語の音楽に合わせた踊りも行われたこの祝賀会には、BDPディヤルバクル選出議員のヌルセル・アイドアン、県支部代表ズベイデ・ズムルットやその他の党幹部も出席した。
■「政府も(イムラルへ)行って、アポ(オジャラン)と会っているではないか」
警察による検問所が置かれなかったこの祝賀会で、集会場所に入ろうとした4人を不審に思った警察が取り調べを行った。彼らが携行していた袋にオジャランの旗が入っていたため、この4人は警察により逮捕された。警察が逮捕したことを聞いたBDPディヤルバクル支部代表のズベイデ・ズムルットは、デイヤルバクル警察副所長のメティン・コチと面会した。逮捕の理由について質したズムルットに対し、コチ副所長は、彼らが携行していた袋にオジャランの旗があったこと、そして司法手続きのため警察本部に連行したと回答した。これに対しズムルット支部代表は、「これは犯罪なのか?政府も(イムラルへ)行って、アポ(オジャラン)と会っているではないか。ポスターを持っているだけで逮捕されるのか?」と語った。コチ副所長は、「そうだ、政府なら行って会うことも可能だ。しかし法的には、これは犯罪だ。逮捕された4人が釈放されるかどうかは、検察が判断する」と応えた。
■オジャランからのメッセージ
花火が打ち上げられた夜に、BDPディヤルバクル選出議員のヌルセル・アイドアンは、「クルド人のリーダーであるアブドゥッラー・オジャランからのメッセージがあります。民主的な解決及び平和プロスの開始から5〜6か月の時が過ぎました。オジャランは、BDP共同代表およびペルヴィン・ブルダンと最後に行った面会で、彼らを通じて皆様にメッセージを託しています。オジャランによると、『3月21日の歴史的なアメド(註:ディヤルバクルの別名)・ネヴルーズで始めた和平プロセスに対し、絶えず多大な支援をしてくれている皆様に感謝し、親愛と敬意を表します。』とのことです。困難もありますが、解決プロセスは継続されています。しかし、我々は、どのような条件の下でも、平和のために最後まで努力し続けます。判断は皆様にお任せします。このプロセスは、選挙に悪影響を与えるようなプロセスではありません。皆がきちんと考えなければならないのです。というのも、この(和平プロセス交渉の)テーブルに簡単には座れませんでした。もしそのテーブルから立ち上がるのであれば、その結果をよく考えなければならないのです。皆さん(クルド人)も、トルコの人々も、もう戦争には耐えられない」と述べた。
集会では、死亡したPKKのために黙祷が捧げられ、クルド語の歌による催し物も遅くまで続いた。BDPの党員たちはその後、朝まで警備すると話していた、市のゲストハウス前に向かった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:31185 )