トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とアフメト・ダヴトオール外務相は、エジプトにおける反クーデター運動への(軍事)介入について、強い関心をもって事態の推移を追っている。
ダヴトオール外相は、ツイッター上から発信したメッセージでカイロのエジプト政府に対し「介入をやめよ」との呼びかけをした。
西側諸国へも、呼びかけをしたダヴトオール外相は、「普遍的な良心を傷つけるこの沈黙に終止符を打つことが必要だ」とのべた。
ダヴトオール外相 は、この調停の一環として サウジアラビア、カタール、そしてドイツの外務相と電話で会談し、エジプトにおける大量殺戮の停止のために必要な措置をとるよう求めた。ダヴトオール外相は更に、ツイッターを通じて発したメッセージで、会談の中身に関する情報を提供し、 以下のように語った。
「エジプトで何日間も暴力に訴えることなく 民主的な反対運動をしていた大衆へ軍が行った介入は、いかなることがあっても容認されるものではない 。
エジプト政府が一刻も早くこの介入をやめることを期待する。
私は事件が始まって以来 、様々な人とあっている。
普遍的な良心を傷つけるこの国際世論の沈黙には、そろそろ終止符を打たなければならない。
エジプトで起きていることが民主主義へ貢献しないことをもう皆が認め、然るべき対応を見せることが必要だ。
特に、この試練でおいて西洋諸国が示すであろう態度は、全ての中東地域の人々によって、注意深く見守られることになる。
今日、正しい場所に立たないものは、明日、誰に対しても、民主主義の授業をすることはできない。
命を落としたエジプト人の同胞へ、アッラーから慈悲がありますように。
我々の基本的な優先事項は、エジプトが一刻も早く安定化し、中東において、それが本来権利としてもっている地位をえることだ 。」
アブドゥッラー・ギュル 大統領とともにアゼルバイジャン訪問に出発したダヴトオール外相は、アゼルバイジャンへ降り立った後、欧米諸国の代表らと電話会談を続けている。
一方、エルドアン首相は、エジプト治安部隊による軍事介入について朝早くに詳しく報告をうけた。
外務大臣のダヴトオールらと電話で会談したエルドアン首相は、各国首脳との折衝 を始めた。
現在トルコは、エジプトでの事件に関する活発な 外交を展開し続けている。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:31206 )