エジプト:EUはエジプトに対して弾圧のための装備輸出一時停止
2013年08月22日付 al-Hayat 紙


■ヨーロッパ連合(EU)は支援を継続、「国内の弾圧に使われる装備」の輸出を一時停止

【パリ:ランダ・タキーッディーン;ブリュッセル:本紙】

ヨーロッパ連合(EU)の外相は昨日(21日)、エジプトに対し「国内の弾圧」行為に使われる可能性のある軍事上、治安上の装備の輸出を一時停止すると発表した。しかし同国に対する支援はこれまで通り継続する。EUの決定はエジプトにおける事態の進捗状況を考慮して発表され、EUは治安部隊による「不適切な暴力」を強く非難した。また警察官や政府の建物、教会を狙った攻撃および暴力の扇動を非難し、「国民全体の対話」を呼びかけた。

昨日ブリュッセルで行われたEU加盟国外相会合の後、キャサリン・アシュトンEU外相は「EUはエジプトに提供している重要な支援を再検討するが、必要性の高い特定の支援については継続する」と述べた。また「我々は基本的なパートナーであるエジプト国民に支援を行うことを強調した」と付言した。

議会は声明のなかで「加盟国は(エジプト)国内での弾圧のために使われる可能性のあるあらゆる装備の輸出許可と他の(治安)装備の再許可を一時的に停止し、エジプトに対する治安支援の見直しを行うことで同意した」と言及した。

そして、「エジプト国民の要望の考慮」という枠組みのもとで会合は支援について議論したことを指摘した。アシュトン外相は「パートナーシップ合意のための統治原理の遵守に基づき、エジプトの支援問題についての見直し」を(国連難民)高等弁務官との協力に委ねた。このパートナーシップはこれら支援の基礎となるものである。そして「エジプトの経済状況への懸念を表明し、このため、社会・経済部門と市民社会への支援を継続していく。またEUはエジプト情勢を注視し、(事態の)進捗状況に基づき協力関係の評価を見直すだろう」と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:31253 )