シリア:アサド「アメリカの軍事介入は失敗するだろう」
2013年08月26日付 al-Hayat 紙
シリア:アサド「アメリカの軍事介入は失敗するだろう」
【ベイルート:本紙】
バッシャール・アサド・シリア大統領は、ダマスカス郊外への化学兵器攻撃に関する欧米のシリア非難を「思慮も論理も欠いた行為」とした上で、アメリカがシリアに対する軍事攻撃計画を実行すれば、それは失敗するだろうと警告した。
アサドは、ロシア「イズベスチヤ」紙との単独インタビューにおいて、シリア国家の安全は今日、個人的テロリスト・グループやテロリスト軍団との対決にかかっていると述べ、それらの集団について、彼らは第一に、ザワーヒリーの如き過激なイデオロギーの信奉者たちであり、第二に、金を引き出す資金源そのものを備えている、と指摘した。
アサドは、シリアとイスラエルとの結びつきについて問われると「イスラエルがテロリストの負傷者たちを受け入れていることにみるように、世論にとっては、両者の密接な関係の方が(イスラエル・シリア関係より)いっそう明らかである」と述べ、さらに次のように続けた。「もしもこれらのテロリスト集団が実際にイスラエルを嫌っているなら、なぜ彼らはイスラエルの病院へ避難したりするのか?そしてなぜ彼らはイスラエルを武力攻撃する代わりにアラブ国家たるエジプト・シリア双方と闘うのだろうか?そもそも、これらのテロリスト集団を組織したのはアメリカ合衆国であったことを忘れないでもらいたい」
アサド大統領は世界各国の首脳に向けて、次のように語った。「戦争はもう十分であり、ベトナム戦争以来現在に至る戦争はことごとく失敗であった。戦争は中東や世界に混乱や不安定をもたらしただけだということを、過去50年の教訓として学ぶことは価値あることである」
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:31279 )