キノコのように増殖し、巨額の予算が投じられたショッピングモールが生き残りに苦労している。建物の一部が完全に閉鎖となったショッピングモールのいくつかは病院や予備校、ホテルへと生まれ変わっている。
投資額4億ドルでトルコで最大規模のショッピングモールであるORAショッピングモールは現在閉鎖されている。投資額2000万ドルのFOX Cityは破綻し、病院に作り変えられようとしている。1億ドルの投資額でベイリキデュズに開かれたタクスィト・センターは「フリーマーケット」となった。イスタンブルのギュネシュリにあるハヤト・パルク・ショッピングモールはもはやキャンパスとなってしまった。イスタンブルのメジディイェキョイにあるアストリアでは出店ブランドの更新の打ち合わせが行われている。アンカラにある1500万ドル相当のマルテペ・ショッピングモールは大衆向けのマーケットに。ショッピングモール投資家協会のデータによると、この7年間にイスタンブルで26、アンカラで5、ムーラで2、ブルサ、メルスィン、ガーズィアンテプ、イズミル、 バルケスィル、デニズリ、スィヴァス、テキルダーで一つずつの、計41のショッピングモールが閉鎖された。
国際的な基準では、ショッピングモールは20,000㎡以上でないといけない。閉鎖された41のショッピングモールのうち、6つだけがこの基準を満たしている。EVA不動産査定コンサルタント社と調査会社アカデメトレの報告によると、トルコの48の県で合計299のショッピングモールが現在営業している。今後この数は 330に増えると予想されている。
ショッピングモールがある県の数は2015年までに60に増えると予想される。60の県で合計110の新たなショッピングモールが開かれると推測されている。推測では現在830万㎡あるショッピングモールの出店エリアは1000万㎡を越えそうだ。建設予定の新しいショッピングモールを加えると、トルコのショッピングモールは合計409となる。
EVA不動産査定コンサルタント社のジャンセル・トゥルグト・ヤズジュ社長は、このセクターでは過度な発展があり、今後も科学的な分析によらずに建てられた多くのショッピングモール計画が問題となると述べ、「どんなセクターにも起こりうる自然な状況であり、市場はしばらくすると飽和し、より優れた計画が生き残る」 と述べた。
ヤズジュ社長は「現在多くの地域や町で飽和が問題となっている。新しくできたショッピングモールは生き残るためにもともとあるものから市場のパイを奪うか、生き残れないかのどちらかだ」と語る。現在営業中で良い状況にあるショッピングモールでさえ常に客をひきつけ続けるための努力をしなければならない。ヤズジュ社長は機能を失ったショッピングモールの総面積がアナトリアで12万㎡に達したと述べ、今後3年間にこれが3倍増えると述べた。ヤズジュ氏は「トルコで今、23のショッピングモールが閉鎖された。残っている多くのショッピングモールもオフィスや予備校、病院に変えようという試みが見られる」と語った。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:31314 )