エジプト:一連の暴力事件により、3.3億エジプトポンドの損失
2013年09月01日付 Al-Ahram 紙


■一連の暴力事件により、各地で3.3億エジプトポンドの損失。治安当局はテロ行為や破壊工作の煽動者を追跡

【シャリーフ・ガーブッラー、イスマーイール・グムア、ハーズィム・アブードゥーマ】

アーディル・ラビーブ地方開発相は、各県が被った最近の暴力事件の損失額は、およそ3.3億エジプトポンド(約46億円)になると発表した。また、14の県で政府施設が放火や破壊行為や故意の破損行為にあったと明らかにした。さらに(それらの施設の)破壊状況のリストアップは最終段階に近づいていると指摘した。

それら14の県は、カイロ県、ギーザ県、アレクサンドリア県、ガルビーヤ県、ブハイラ県、ブールサイード県、シャルキーヤ県、ファイユーム県、アシュート県、ワーディー・ギディード県、ベニスエフ県、アスワン県、ルクソール県、紅海県である。

続けてラビーブ地方開発相は、各県の損失額に関して述べた。それによると、カイロ県一県で約1億エジプトポンド(約14億円)、ギーザ県で約3,500万エジプトポンド(約4.9億円)、アレクサンドリア県で約6,300万エジプトポンド(約8.8億円)、ガルビーヤ県で約320万エジプトポンド(約4,500万円)、ブハイラ県で約600万エジプトポンド(約8,400万円)、ファイユーム県で約5,000万エジプトポンド(約7億円)、ボールサイード県で約620万エジプトポンド(約8,700万円)、アシュート県で約560万エジプトポンド(約7,800万円)、ベニスエフ県で約1,600万エジプトポンド(約2.2億円)だ。

これらの破壊行為により、多くの政府機関での市民サービス業務を停止させられる結果となっていると指摘したうえで、国が犯罪者に法を行使することを強く望んでいることを強調した。

一方で「ムスリム同胞団」やその支持団体に属する暴力・テロ・破壊因子の掃討が続いている。カイロでは、治安当局がアル=カーイダ指導者のアイマン・ザワーヒリーの親戚2人を逮捕した。その2人はハーリド・ザワーヒリーとラーミー・ザワーヒリーである。彼らのナスル・シティの自宅には、銃器やラップトップを押収した。ラップトップには著名人やメディア責任者の写真が貼られていた。治安部隊は彼らを抵抗はなく拘束し、彼らは自らに課せられた容疑を認めた後、検察総局に送検された。

アレクサンドリアでは、治安当局は4人のムスリム同胞団幹部を発見することに成功した。彼らはアレクサンドリア県のいくつかの地域で起きたデモへの動員への関与があるとされ、その後にそれらのデモを指導するために使用した数枚の地図が彼らの所持品から発見された。また治安当局は彼らから、弾倉式銃9丁と多くの銃弾、そして火炎瓶が入った4つの箱を押収した。

(後略)

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( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:31325 )