宗務庁が巡礼に関するスケジュールを公開した。今年最初の巡礼団は9月12日に聖地に向けて出発する。最終グループの出発は10月9日となる。巡礼団のサウジアラビア滞在日数は40日以内で、10月19日に最初のグループが帰途につき始める。
巡礼の義務を果たすために聖地に赴く候補者たちのカウントダウンが始まった。今年の巡礼者の定員はサウジアラビアが聖域で続けている拡張工事のため減らされたが、くじ引きで当選した5万9千200人にとっては興奮の日々が続いている。最初の巡礼団は9月12日、最終グループは10月9日が出発日と なる。巡礼団は今年サウジアラビアに40日以上滞在することができない。巡礼団が帰路につくのは第一グループが10月19日、最終グループが11月10日の予定だ。
宗務庁巡礼課のエルグン・ユジェル課長代理によれば、今年巡礼者たちには総勢600人の職員が付き添うという。巡礼団のリーダーだけでなく、45人につき一人の宗務職員が割り当てられる。企業も含め各巡礼団に一人、女性のガイド係が付き添う。今年は巡礼に関わる職員の教育にも新しい試みがなされた。職員たちは1週間単位の講習を受け、それぞれの役割に備えている。ユジェル氏はこう話す。「職員の中にはこれまでにサウジアラビアを訪れたことがなく、カーバ神殿を目にしたことのない者が550人いた。この者たちをラマザン前に5日間、特別研修のためにサウジアラビアに送り、現地で教育を行った。現地で実際に業務をこなしたのだ。十分な教育を施した。」
巡礼候補者の教育についても委員会によってプログラムが用意され、各県のムフティー事務局に送られた。ムフティー局職員たちはプログラムに沿って少なくとも5回巡礼者たちを招集し、教育を行った。この講習では県の保健局のチームによって健康に関する情報共有がなされた。
■脳膜炎予防接種が条件
ユジェル氏は巡礼候補者たちが受けなくてはならない予防接種についても引き続き取り組んでいると話す。サウジアラビア側は巡礼者たちがトルコで脳膜炎予防接種を受けることを望んでいるのだという。「保健省と連絡を取り、保健省各支部を通して我々が送ったワクチンを、各県で巡礼候補者たちに接種することになっ ている。巡礼団は出発前に予防接種を終え、予防接種カードを持って行く。この件に関しても順調に進んでいる」とユジェル氏は話す。
ユジェル氏は全巡礼者に必要なものがきちんと行きわたっていることに注意をひき、今年初めて45分のアニメーションを用意したと話す。このアニメーションは巡礼者たちに配布されるもので、出発してから帰路につくまでのあらゆるテーマについて音声付きで説明している。同氏はこのアニメーションは 巡礼者たちにとって非常に有意義なものであり、出発前に視聴することが効果的であると話した。また、巡礼前の準備について、シリアとイラクの陸路が通行困難な状態のため、ここ2年間海路で救急車、医薬品などを輸送したことに言及した。
写真;今年、トルコからは5万9千200人の巡礼者が聖地を訪れる。巡礼者は45人のグループに分けられ、それぞれのグループに一人職員が付き添う。さらに各グループに一人ずつ女性ガイドも同行する。
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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:31347 )