KCK(クルディスタン社会連合)執行委員会は、(トルコ)政府の民主化とクルド問題解決に関し、必要なステップが進んでいないと主張し、5月8日に始めた(ゲリラ部隊の)国外退去の停止を発表した。声明では、アブドゥッラー・オジャランの計画に沿って、政府が一歩踏む出す機会を与えるため、停戦が継続されることを強調した。
(イラク北部の)カンディルにあるKCK執行委員会共同議長がおこなったとみられる声明の要約は以下の通りである:
「トルコの民主化を基本とし、クルド問題の解決を確実にする信念を持って2013年3月21日に明らかにされた民主的解放マニフェストは、イムラル島で行われた会合により実現した。指導者アポ(オジャラン)の尽力は、トルコの民主化とクルド問題の解決について、大変重要な基礎を提供した。指導者アポが停戦を保障し、捕虜の(トルコ軍)兵士を解放し、ゲリラ部隊を国境の外へ出す命令を出し、トルコ政府と公正発展党(AKP)政権に対し、解決の基礎と機会を提供した。しかし、政府は、これらの歩み寄りに何も応答していない。クルド民族解放運動の歩み寄りは、何も政治的反応を得られなかったかのように振る舞われている。政府は解決ではなく戦争を重要視している。AKPは、投票と地方選挙を停戦中に行い、選挙に勝利することに力を入れている。停戦に入ったこの9か月間で、トルコの民主化については、何ら歩みが進んでいない。民主政治の道を開く観点から、拘束中のKCKの全メンバーの解放、反テロ法の撤廃さえも実現していない。すべての無責任なアプローチにも関わらず、AKP政権とトルコ政府の民主化とクルド問題の解決に向けて新たな一歩を踏み出すことを私たちは呼びかけている。トルコ政府、AKP政権に対して指導者アポが2013年ネウルースで示した解決計画と歴史的機会を正しく評価する必要性を私たちは、今一度思い起こさせている。ゲリラの国外退去は停止するが、停戦は順守される。停戦順守は、AKPに対し、指導者アポの計画に沿って一歩を踏み出す機会を与えることを意味している。」
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:31406 )