パレスチナ:ガザ政府、エジプトに対し漁師5名への判決見直し要請
2013年09月20日付 al-Hayat 紙
ラファハ検問所でエジプトへの通行許可を待つ人々(ロイター)
ラファハ検問所でエジプトへの通行許可を待つ人々(ロイター)

■ガザ政府はエジプトに対し、「ガザの」漁師5人に対する懲役判決の見直しを要請

【ガザ:本紙】

ガザ地区で「ハマース」が主導する政府のイーハーブ・グッスィーン報道官は、エジプト当局に対し、(ガザの)漁師5人に対する判決の見直しを要求した。これらの漁師5名は、数日前エジプトの領海に侵入したことから、エジプト海軍により逮捕された。

グッスィーン報道官は昨日(19日)声明で「この判決に関して、ガザとエジプトの姉妹間の緊張と(関係の)行き詰まりを助長することになる」との見解を述べ、起こったことについて「パレスチナ人に対するエジプト当局の想定外の措置だ」と説明した。同報道官は「この判決を見直すべく、パレスチナとエジプトの両者の間で交渉が行われている」と指摘した。

エジプトの軍事裁判所は昨日、パレスチナ人の漁師5名に対して、1年間の懲役と各名500ポンドの罰金を科す判決を下した。判決は「違法な手段によるエジプト領海への侵入」を根拠とした。

パレスチナの漁業協同組合は裁判所の決定を非難した。また同組合は、昨日声明で「この不当な判決の撤廃および彼ら(漁師5名)の即時釈放」を要求し「なぜならば、判決は公正に基づいて下されるものであり、パレスチナ人が境界内で仕事をする限り、エジプトの裁判所には彼らを裁く権限はない」と述べた。同組合は「漁師たちは領海内で日常業務を行っていた。エジプト海軍は国際法と国際慣習に背く形で彼らを逮捕した」と述べ、人権機関とアラブ連盟に対し「ガザ地区の漁師たちに対しその責任を負い、彼らの釈放に働きかけること」を呼びかけた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:31484 )