公正発展党は10月1日から始まる新年度の国会でスカーフの着用を望む国会議員の障害をなくす。以前ロビーでスカーフを着用していた公正発展党コンヤ選出のギュライ・サマンジュ議員とカフラマンマラシュ選出のセヴダ・ベヤズト・カチャル議員は、スカーフを着用して会議場に入る可能性があると言われている。公正発展党のヌレッティン・ジャニクリ会派副代表は「スカーフの着用を望む議員に対して、私たちが会派としてどうこう言う筋合いはない」と語った。
ジャニクリ副代表は国会内の会派室で記者数人と話した際、この件について重要な説明をした。ジャニクリ副代表は「議員のスカーフ着用は許されるか」との質問に次のように答えた:
「スカーフの着用を望む議員に対して私たちが会派としてどうこう言う筋合いはない。賛成か反対をしなければならない。『それで入るな』だの『入れ』だの言うことはあってはならない。国会規則では法律上の障害はない。私たちは以前、社会に緊張感をもたらすとしてこの件に関して敏感であり、それどころか以前の選挙でも候補者は指名されなかった。しかし現在この件について社会的な理解がある。国会規則上も問題はない」
■スカーフ着用議員が2名いる
ロビーで当選する前に一定期間スカーフを着用していた公正発展党コンヤ選出のギュライ・サマンジュ議員とカフラマンマラシュ選出のセヴダ・ベヤズト・カチャル議員は、スカーフを着用して議場に入る可能性があるとされている。公正発展党は国会規則の変更に最後の一押しをすると決定した。ジャニクリ副代表は「規則が変更されるかもしれない。国会議長はこの件で再び国会を召集する。国会に以前緊張感をもたらした変更の提案を再び行う」と述べた。
■「そのような考えはない」
カフラマンマラシュ選出のセヴダ・ベヤズト・カチャル議員はミッリイェト紙のインタビューで「スカーフの着用を考えているか」との質問に、「宗教教育を受けていた学校にいた時だけスカーフを着用していた。スカーフの着用は当然全ての信仰あるムスリムの女性の心の中にあるものだ。しかし私にはそのような考えはない」と答えた。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:31547 )