黒海通過のサウス・ストリーム天然ガスパイプライン、輸送契約調印
2013年10月03日付 Radikal 紙

ロシア国営ガスプロム傘下のガスプロムエクスポートとサウス・ストリーム・トランスポート(露仏独伊の合弁企業)は、両社間で黒海~欧州間パイプラインプロジェクトにおける天然ガス輸送契約に調印した。

ガスプロムエクスポートの発表によると、パリで開催されたサウス・ストリーム・トランスポートの取締役会後、輸送契約の調印が行われた。本取締役会にはガスプロムのアレクセイ・ミラー会長も参加した。

ロシアへのエネルギー依存を減らしたいEUは、新パイプライン、複数のパイプライン経由など、様々な手段で天然ガスの調達を行うため、種々のプロジェクトの検討を行っている。こうした動きを受け、ロシアはサウス・ストリームプロジェクトを導入した。

サウス・ストリーム・エクスポートの取締役会では、長期予算が承認され、サウス・ストリーム最初のオフショアパイプラインが2015年末に開通することが確認された。パイプラインは黒海海底に敷設され、ロシア側岸のルスカヤコンプレッサー駅とブルガリア側岸を結ぶ。

本プロジェクトのオフショアパイプラインの全長は900km以上、海中最深部は2,000mを越え、天然ガス輸送量は年間630億㎥を計画している。

サウス・ストリーム・エクスポートの株式保有比率は、ガスプロム(露)50%、エニ(伊の半国有ガス・石油企業)20%、ウィンターシャル(独の化学大手 BASF傘下の石油・天然ガス企業)15%、フランス電力(フランス)15%。なお、パイプラインの一部はトルコの排他的経済水域を通過する。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:31602 )