ヒュッリイェト紙、世紀のプロジェクト「マルマライ」に悪口三昧
2013年10月29日付 Yeni Safak 紙


ヒュッリイェト紙とそのウェブサイトは、世紀のプロジェクトと呼ばれ9年の工事をへて今日、開通するマルマライ海底トンネル線をこてんぱんにする記事を掲載し続けている。

歴史的なマルマライ鉄道開通式が世界でも大反響を呼ぶ中、トルコではヒュッリイェト紙及び同紙ウェブサイトの同プロジェクトを非難する報道が後を絶えない。週末日曜別冊号でヒュッリイェト紙は「選挙活動の一環で、マルマライ・プロジェクトは突貫工事で急がされた。電車内で乗客らはチューブトンネルを通過しているとは理解できないだろう。頭では分かるだろうが、魚などを見ることはないのだ」との分析を行い、昨日は、トルコ技術者建築家連合の報告書を基に「マルマライ鉄道には高い安全性リスクが存在する」との見出しを付けた。

同紙は、マルマライ開通の本日には、海外メディアから様々な記事を引用する形で、同プロジェクトに罵詈雑言を浴びせかけた。とくに、エルドアン首相に対する「暴君」批判を中心にすえていた。

ヒュッリイェト紙は、BBC、インディペンデント紙、AFP通信、ウォールストリート・ジャーナル紙、ワシントンポスト紙及びアル・アラビーヤに掲載されたマルマライプロジェクト及びエルドアン首相に対する批判的な記事をまとめて掲載し、「皆の見解が一致している」との見出しを付けた。同紙の報道で特にめだった点は、BBCがエルドアン首相を指して用いた、暴君を意味する”pharaonic”という表現である。

ヒュッリイェト紙ウェブサイトは、海外メディアで掲載されたコメントを、「トルコを二分するプロジェクト」、「財政的・政治的圧迫は、悪化しかねない」、「(マルマライは)十分に世論の了承を得ていない一連の計画の一つ」及び「専制的」という見出しを付け掲載した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:31828 )