エジプト:アズハル大学に警察突入、同胞団代表を拘束
2013年10月31日付 al-Hayat 紙

■エジプト:警察、アズハル大学に突入し、アルヤーン同胞団代表を拘束

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

追放されたムハンマドムルスィー元大統領、その施政を支えた多くの幹部および同胞団の指導者たち──「自由・公正党」副代表で同胞団政治中枢部を占めるイサーム・アルヤーンも含まれている──の裁判の第一回審議開始を5日後に控えて、暫定政府とムスリム同胞団とのあいだに武力衝突がもちあがり、警察はアルヤーン氏を逮捕した。

昨日アズハル大学において、新学期開始から2週間で最も激しい武力衝突が勃発した。同胞団系学生らは大学管理棟に押し入って学長を学長室に軟禁し、講義棟の教室に次々と投石を加えた。その後警察部隊が大学構内に突入して学生たちともみ合いとなり、学生数名を逮捕した。

警察の装甲車が大学キャンパス周辺の外壁を包囲し、数百人の兵士が大学の聖域に突入して学生たちを蹴散らし、その一部を逮捕した。一方学生の一群が大学に近いサラーフ・サーリム通りにあるアズハル・モスクのシャイフの自宅に赴き、そこに押し入ろうとした。だが国営テレビの伝えるところによれば、アズハル・シャイフのアフマド・タイイブ師は警察に守られて無事自宅から脱出したという。

内務省は声明で「治安部隊はアズハル大学管理棟地域を掌握し、そこに軟禁されていた学長や大学責任者・事務職員らの安全を確保することができた。暴力行為に走り建物内部を破壊した容疑で同胞団系学生26人を逮捕したが、そのうちの14人はアズハル大学の学生ではなかった」と発表した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:風間満 )
( 記事ID:31847 )