ブルーモスクのミナレの1本、5センチずれた!―再建補修へ
2013年10月31日付 Zaman 紙


イスタンブルで最も重要な歴史遺産であり、404年の歴史を誇るスルタンアフメット・モスクのミナレ(ミナレット)が約5センチずれていた。モスク修復調査の中でこのことが明らかとなり、モスク本体より先にミナレの解体・再建補修を行うことが決定された。

1609~1616年にかけ、スルタン・アフメット1世が建築家セデフキャール・メフメト・アーにスルタンアフメット・モスクを建造させた。同モスクはトルコで最も重要な歴史遺産であるが、そのミナレ1本がずれていることが判明した。ワクフ総局によるモスク全体の修復準備が進められる中、モスク入場門側の第4ミナレ(バルコニー2つがついているもの)の状態が明らかになった。

ワクフ地域局のイブラヒム・オゼキンジ氏地域局長は、本件に関する説明を行い、「ワクフ総局長の命によりスルタンアフメット・モスクが修復対象モスクとなり、調査が行われた。本調査の結果、報告書は記念建造物委員会により承認された。調査では、ミナレ1本について、(ミナレを構成する)石に穴、腐食、くぼみが見られ、とりわけバランス的に3~5センチずれていることが判明した。そのため、ミナレの下部バルコニー部分までを解体し、解体作業では石一つ一つに番号をつけ、正確なバランスのミナレを再建すると報告書では謳っている。いつからミナレのずれが起こったのかは我々にもわからない、モスク修復作業に着手して初めて分かったのだ。修復は今年中に出来るかもしれない。報告書では、(ずれによる)危険性・緊急性に関する記述はない」と述べた。

オゼキンジ氏は、ミナレが傾いていることが明らかになるや、その修復が優先課題になったと述べ、「我々の優先課題は、この遺産を保護し、未来の世代へ伝えることである。ミナレ解体が決定されたので、一刻も早く修復工事の入札を開始した。過去に小石が落下した事実が明らかになったが、我々はミナレ解体の決定に伴い、急いでモスク全体の修復より先に、ミナレの修復を行うこととした」と話した。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:31855 )