ザマン紙コラムニストによる女性国会議員スカーフ着用評
2013年11月01日付 Zaman 紙

公正発展党(AKP)の4名の女性国会議員がスカーフを着用して国会に登院したことで、昨日(10月31日)はトルコ大国民議会(TBMM)にとって歴史的な一日となった。本紙コラムニストがこの歴史的和解についてコメントした。

■「共和人民党(CHP)は間違いを犯さなかった」 ヒュセイン・ギュレルジェ

公正発展党の4名の国会議員が昨日の国会にスカーフを着用して登院したが、予想された緊張や衝突はなかった。トルコ大国民議会はこのスカーフ事件に対して大人の対応をし、国会の尊厳は増した。共和人民党の常識的な態度もみられた。共和民主党は間違いを犯さず勝利した。政治的にも勝利したし、この国での社会的な合意と、生活文化に対して歴史的な支持を与えつつ勝利したのだ。以下略。

■「共和制と世俗主義が強くなった」 ムスタファ・ウナル

まもなく巡礼から戻る4名のスカーフ着用の国家議員が国会に登院する。私は舞台裏を探っているが、何も特別なことはない。野党、はっきりいえば、共和人民党はこれを受け入れた。「エジェビット元首相のように行動しよう、抗おう!」という人々は退かされた。「どうなった?」とみてみた。状況が悪くなってきたのでクルチダルオール党首は火曜日の午後、女性国会議員を集めた。彼女たちに「我々はどうしようか」と尋ねた。 「我々は許しません。反発しよう」と言った人たちが現れた。以下略。

■「スカーフの自由は尊いとは言っても・・・」 イフサン・ダウ

スカーフを着用した女性の話が教訓となるように。我々は彼女たちにどんな不正を働いたのか・・・。今は自由だ。教訓に学び、もう個人の選択に干渉しないようにしよう。我々は干渉しないようにしよう、国家も干渉しないようにさせよう。干渉に意味はないし、必要もないし、結論を出すこともない。選択から集団的なアイデンティティーをつくり、その後そのアイデンティティーを排斥し、あるいは衝突させることは、政治の「正常な」機能ではないし、そうであってはならない。しかしそうなった。以下略

■「国会でのスカーフ着用」 ミュムタゼル・チュルクオネ

もともと最も自然なのは、法律上の禁止がまず国会で廃止されることです;なぜならばそれぞれの国会議員は、彼らを選んだ人々を代表して国会にいるからです。 誰も中立を期待していません。逆にある立場をとったから国会にいるのです。民主主義の上にある影が除かれると、反対することに意味が無くなったのはこのためです。それにしても大きな改革です。特に共和人民党の反対にもかかわらず、この改革は比較的ひっそりと実現しました。共和人民党さえ党内で節度ある反対をする議論ができたことで、改革は完成したのです。以下略。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:31865 )