エジプト:米国務長官訪問予定、同胞団デモでは逮捕者
2013年11月02日付 al-Hayat 紙
■「同胞団」のデモ行進での暴力と複数件の逮捕
【カイロ:ムハンマド・サラーフ】
カイロ当局は、アメリカのジョン・ケリー国務長官が明日(3日)同地を訪れ、複数のエジプトの高官と数時間の会談を行うと発表した。しかしながらワシントンが発表した同長官の中東歴訪の日程にはエジプトは含まれていない。一方「ムスリム同胞団」は昨日(1日)、その同盟者らとともに、「国民の意志による審理」のスローガンを掲げデモ行進を行った。これにより複数の衝突が起こり、負傷者が発生し数十名が逮捕された。
ケリー氏のエジプト訪問は、ムハンマド・ムルスィー前大統領の解任以後、アメリカの閣僚級としては初となる。なお、前大統領の審理は明後日(4日)初公判となる。また、同長官がアドリー・マンスール暫定大統領、ハーズィム・ビブラーウィー首相、アブドゥルファッターフ・スィースィー副首相兼国防相、さらにエジプト側カウンターパートのナビール・ファフミー外相との会談を求めたことが伝えられた。ファフミー外相は、エジプトの外務省が「今週水曜日にワシントンからケリー外相がカイロ訪問を望んでいるとの連絡を受け取った」と述べた。
エジプトの複数の高官、特に(スィースィー)国防相とケリー国務長官の協議では、ワシントンによるカイロへの軍事援助の一時的な停止、ならびに(エジプトの)政治的危機と行程表(ロードマップ)タイム・スケジュールの検討が主題となるとみられる。
ケリー長官は、ムルスィーと「同胞団」幹部数名の審理が始まる数時間前にエジプトを出発する。彼らには、昨年12月上旬にイッティハーディーヤ宮殿(大統領府)周辺で起こり、複数の死傷者を出した衝突においてデモ参加者を殺害するよう扇動を行ったとの嫌疑がかけられている。
(後略)
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:31867 )