スーダン:ダルフールでの対立深まる
2013年11月06日付 al-Hayat 紙

■ダルフールのスーダン軍と反乱分子の激しい対立

【ハルツーム:ヌール・アフマド・ヌール】

5日、スーダン西部のダルフール地域での紛争の当事者間で対立が深まった。3つの反体制派集団がスーダン軍勢力を襲撃し、200名を殺害、車両や武器、最新の装備を奪取したと発表したからである。しかし軍側はこれを否定し、反乱分子が敗北して、そのうち20名の死者を出したと言い切った。

ミンニ・アルコ・ミンナウィが指導する「スーダン解放運動」の報道官アダム・サーリフ・アブカルは声明の中で、ムハンマド・アブドゥッサラーム(別名タッラーダ)とアリー・カルビノが指揮する小隊と協力したスーダン解放運動は、南ダルフール州のマッラ山脈東地域で150の軍事車両とスーダン軍勢力に打ち勝ったとして以下のように述べた。「革命抵抗勢力は政府軍に深刻な物的人的被害を及ぼした。政府と、政府と同盟関係にある民兵勢力に200を超える死者を出し、軍事物資ごと25の軍事車両を奪取した。そして、20台のランドクルーザーと、銃砲と小火器を積んだ5台のトラックを奪った。」

スーダン軍の報道官サワーラミー・ハーリド・サアド大佐はこの主張を否定し、本紙に語ったところによると、軍勢力はマッラ山脈東で反乱分子の集団に対峙し、これを攻撃、大きな物的人的被害を及ぼし、反乱分子側に3人の指導者を含む20の死者を出したという。

他方で、(アビエイを南スーダンに併合するという)ディンカ族の単独住民投票から数日を経た5日、アフリカ連合の平和安全保障理事会の代表団は、スーダンと南スーダン両国で係争中のアビエイ地域への訪問を開始した。

二日間の訪問中にアフリカ連合の代表団は、この地域の情勢の鎮静化と住民投票に伴う緊張緩和のために、アラブ系民族マシーリーヤ(ミッセリア)とアフリカ系ディンカ族のそれぞれの代表と別個に会談を行う予定である。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:井田鷹優 )
( 記事ID:31900 )