モロッコ:アルジェリアとのサハラ紛争解決への悲観論
2013年11月06日付 al-Hayat 紙
ウユーン市のサハラ避難民住居(AP)
■アルジェリアとのサハラ紛争の解決についてのモロッコの悲観論
【ラバト:ムハンマド・アシュハブ】
モロッコとアルジェリア間の西サハラ問題における対立が再燃したことを受け、全当事者が満足する解決に到達するためのプロセスを取り巻く悲観的な雰囲気の中で、モロッコのムハンマド6世国王は今日、モロッコ国民に向けて演説を行う。これは、1975年の同日に35万人の志願者が参加し、サハラ砂漠に向かって行進した「緑の行進」の記念日に際して行われる。
複数の情報筋に予測によると、国王は演説の中で、西サハラ問題における紛争を背景とする、最近再燃したモロッコ・アルジェリア危機の最新の進捗状況に言及する。また、困難を極めている政治的解決を支援する国連との関係にも触れる。
モロッコ国王は1か月弱前の国会の開会演説で、サハラ問題が未だ解決されていないことと、対処のための動員と警戒の双方が求められることを警告した。
国連事務総長の私設特使であるクリストファー・ロス氏は最近、「内密な形での」交渉再開のための提案について発表した。最初の段階では交渉にモロッコと「ポリサリオ戦線」の両方の間で別個に、それから残りの当事者、つまりアルジェリアとモーリタニアと行われる。それは、事態に緊張緩和がもたらされ、数年間停止していた直接交渉再開の道に踏み出すに十分な進展が得られた場合である。
同筋が述べたところでは、解決という選択を加速させることにより熱心だったモロッコ国王は、自治政権の計画を提案したが、サハラ諸県の住民、政治家、団体、市民社会の代表者を含む交渉を受けて、存在する難題についての話題が彼の楽観的な論調を変えた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:31904 )