1513年にピーリー・レイスが作製し、航海史上重要な世界地図の原本はどこにあるのだろうか?共和人民党ゾングルダック県選出のアリ・ イフサン・キョクチュルク議員は、国会に問いかけた。同議員は、「米国に原本が渡り、そのコピーが戻ってきたというのは本当なのか」と質問を行った。
キョクチュルク議員は、エルドアン首相に対し、1513年にピーリー・レイスが作製した世界地図の原本を巡る質問を行った。国会議長宛て質問主意書の内容は下記の通り。
1. 米国に地図の原本が渡り、そのコピーが戻ってきたということは本当なのか?
2. トプカプ宮殿博物館にあるピーリー・レイスの地図は原本なのか否か?
3. 原本の是非について専門家による調査は検討されているのか?
4. 地図作製500周年にあたって地図に関して世論では疑惑があるが、それを払拭するため何を行っているか。
5. 1554年に処刑されたピーリー・レイスの墓がエジプトの何処にあるのか調査を行うつもりなのか?
■アリ・イフサン・キョクチュルク議員の質問主意書全文
キョクチュルク議員は、質問主意書の中で、ピーリー・レイスの生涯及び地図に関し何年も調査を行って来たメティン・ソイル氏の著作を引用し、彼の論を展開している。
同議員は、1987年10月25日、米ワシントン州で開催された「壮麗王」フェア展示品中に地図が有ったか否かを調査したソイル氏が、「展示後、地図が返還されていない可能性がある」と述べたことに触れ、別の批判的意見を国会に持ち込んだ。
■原本なのか?
キョクチュルク氏、ソイル氏の以下文章を引用:
「2005年11月15日、私は、書家のフアット・バシャル氏に、ピーリー・レイスの地図に関する専門家レポートの[閲覧を]要請した。その年、トプカプ宮殿へ行き、ピーリー・レイスが1513年に作製した有名な世界地図の原本を拝見するため申請したところ、「地図が痛んでおりますので、お見せできません。倉庫に移しました」との回答だった。
トプカプ宮殿の地図は盗難に遭ったに違いない、地図の所在を明らかにしなければならない、専門家によって。ユネスコは、2013年をピーリー・レイスの年と宣言しているが、世界史上画期的な地図の原本の有無について懐疑的である」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:31909 )