武装放棄の元PKKメンバーに政治の道
2013年11月09日付 Milliyet 紙


政府はクルド問題解決プロセスにおいて強い意思を持ち、重要な一歩を踏み出している。政党法の改正によって、投票の権利を持つ人々は政党の党員となることができるようになる。武装を放棄した人々、刑に服した人々は、政治的に自由になる。

イェニ・シャファク紙の報道によると、解決プロセスに向けたステップを踏み出していないと批判されている政府は、解決プロセスにおいて結果を出すため強い意思をもって臨んでいる。エルドアン首相は、外遊時に今後のステップを示唆した。閣議で署名された法改正が議会を通過することで、解決プロセスの重要な支柱のひとつである「政治参加と母語」の分野で重要な改正が行われる。

首相は外遊で訪れたストックホルムで、政府の解決プロセスに関する態度は明確であると述べ、「この件には2つの側面がある。行政に関する部分は完了した。法制定に関する目標は、予算審議の後に法律を成立させ、このプロセスを最短で結論に持っていくことだ」と述べた。

■閣議で署名

閣議で署名され、12月15日以降に国会で審議される改正案のうち重要な点が、10月30日に首相によって民主化法案とともに明らかにされた。今、これらの法改正の成立にスタートが切られた。改正の1つめは、政党法(SPK)において行われると見られる改正に含まれている。

■政党入党が容易に

SPK第11条において行われる改正によって、政党への入党を制限する条項が改正される。解決プロセスと直接に関わるこの改正によって、投票権を持つ人は皆政党に所属することが可能になる。KCKとPKKの構成員も、特定の条件のもと政治への道を開かれる。武装放棄した人々、刑に服した人々は平和民主党(BDP)や国民の民主主義党(HDP)などの政党に入党し政治を行うことができる。

■トゥンジェリからデルスィムへ

クルド語で使われるW、X、Qの文字の使用も罪に問われなくなり、これらの文字が身分証にも記載されることが可能になる。学校におけるクルド語の選択科目化を経て、今回は私立学校で他の言語や方言における教育が可能となり、この分野においてクルド語教育に自由が訪れることになる。村や郡が本来の名前を回復することができるようになった。これ以降については、県名においても同様のステップが踏み出される。トゥンジェリがデルスィムの名を回復するための法改正が行われる。

■クルド語プロパガンダの自由化

さらに、選挙で他の言語や方言で政治宣伝が可能になる。予備選挙においても同様の可能性が生まれる。この改正は、母語の使用にも密接に関係している。政党が助成金を受けるための得票率は7%から3%に引き下げられる。もう1つの別の改正によって、政党の共同党首は法的な地位を獲得する。さらに、SPKの改正によって、政党を組織することが容易になる。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:31925 )