マカーレム=シーラーズィー「ホセイン哀悼行事が政治的問題とまぜこぜになるような事態は避けよ」
2013年11月04日付 Jam-e Jam 紙

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはメッセージを発出し、その中で今年のアーシューラーのホセイン哀悼行事は例年以上に盛大に行われるだろうと述べた上で、説教師や〔ホセインらの悲劇を吟ずる〕マッダーフたち、ならびに哀悼行事の参加者らに対し、哀悼行事を党派的・政治的問題と混ぜ合わせることのないよう呼びかけた。

 メフル通信の報道によると、ムハッラム月を目の前に控えて発出されたこのメッセージの中で、マルジャエ・タグリードである同師は、「現在、〔地域や職業団体、学校ごとに組織される〕各宗教団体やモスク、ホセイニーイェ、殉教劇の会場などでは、ホセインを哀悼するアーシューラーの行事を歓迎するための準備が進められているが、そこから察するに、人々を覚醒させ、敵を挫折へと追い込むこの一大行事は今年、神の思し召しにより、例年以上に盛大に行われるだろう」と述べた。

 このメッセージの別の箇所では、次のように言明されている。

尊敬すべき各宗教団体は、この盛大なる行事が迷信とまぜこぜになるような行為を厳に慎まれたい。こうした迷信は、この行事の偉大さに最大級のキズを与えてしまい、その価値を疑念の眼差しの下に置いてしまうからだ。ナイフで額を突いたり、体を傷つけたりする行為のことだ。こうした行為に走ろうとする親愛なる人々は、間違いなく、イマーム・ホセインへの愛ゆえに、そのようなことをするのだろう。しかしこうした行為そのものは、ホセイン哀悼行事の神聖なる目的から彼らを引き離してしまう。なぜなら、敵は彼らの写真を撮り、それに極めて醜悪なタイトルを付けて、世界に配信してしまうからだ。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、「親愛なるマッダーフたち、特に若いマッダーフたちは、〔預言者一族に対して〕侮辱的なやり方や、汚らわしい集会〔※ポップスやロック音楽のコンサートのことを指すものと思われる〕に似つかわしいようなスタイルは避け、美しく、心を打つ、伝統的なやり方を復活させるべきだ。そうすることで、彼らの行う哀悼歌の吟唱も《時の主》〔※お隠れの第12代イマーム〕のお考えに適うものとなるだろう」と強調した。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31953 )