■「ドバイ・エアショー」は記録的取引を期待
【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】
この数日間、ドバイの空では、航空機と戦闘機の訓練ショーが見られる。一方、「アール・マクトゥーム国際空港」の展示場では、ビジネスマン向けの150機以上の商用飛行機が並んだ。これは1000軒の展示が参加し、今日始まる「ドバイ・エアショー」での競争に備えてのことだ。そしてこのショーでは、記録的数字となる1500億ドルの金額の契約が見込まれている、歴史上最大のイベントである。
世界中の商用機生産大企業は、競争の季節に先手を打とうとほぼ毎日記者会見や報道発表を行った。各企業は、できるだけ多くの飛行機の販売を期待して、アラブの航空会社各社から見込まれる強い需要について語っている。同部門の労働者は、今年の展示は世界金融危機の間に失った活況を取り戻し、2007年水準を超えるだろうと予測した。すなわち、情報筋は、2011年のわずか630億ドルに対し、今回は1500億ドルを超える取引が行われると見込んだ。
UAEの航空会社「フライ・ドバイ」のガイス・ガイス最高経営責任者は本紙に対して、今年の回は、「参加団体の面でも、期間中に見込まれる取引の面でも、展示される飛行機の数と種類の面でも、航空業界の画期的となるだろう」と述べた。湾岸の大航空会社が大手2社であるアメリカの「ボーイング」とヨーロッパの「エアバス」の航空機を購入しようという意欲が、「ドバイ・エアショー」の活況の強化に貢献している。
UAEの人々がこのイベントの最大の出展者と見られる。サウジの出展者が二番目に、続いてアメリカ、イギリス、フランスの出展者が来る。同イベントへのカナダの参加企業数は100%増の23社に増加した。一方で、アメリカからの出展企業は10%増となる、145社に増加し、中国の企業は新たに15社に増加した。
国際航空運送協会(IATA)が「ドバイ・エアショー」の開始数日前に発表したレポートは、アラブ地域の航空産業が空の旅の世界的成長を牽引していることを明らかにした。一方でエアバスは、中東諸国、特に湾岸諸国が、1240億ドル相当の1000機の新飛行機を次の10年間で購入すると予想している。そして、ボーイングは、中東地域の航空会社は、5500億ドル相当の2610機の新飛行機を次の20年間で必要とするとみている。また、ボーイング社の以前のレポートが述べたところでは、中東地域の需要は世界全体の需要の7.5%を占めており、それは、4.8兆ドルとなるおよそ3万5000機にのぼると推定される。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:32008 )