サウジアラビア:安保理にシリア危機解決のための団結を迫る
2013年11月21日付 al-Hayat 紙
サウード・ファイサル王子
■サウジアラビア、安保理にシリア危機解決のための団結を迫る
【クウェート:本紙】
サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は昨日、シリア危機解決へ至るための団結を国連安保理に迫った。そして、クウェートにおける第3回アラブ・アフリカ首脳会議を前に、同国の外務大臣サウード・ファイサル王子が国王の代理で発表した声明において、アラブとアフリカの関係、及びその前進と発展の妨害を試みる者に対し警告を発した。
そして「このレベルの会議はシリア危機、そして悲劇的かつ悲痛な環境にあるシリアの人々が晒されている状況を取り上げなければいけない。シリアで被災している人々は、彼らを希望へと到達させ、自由で尊厳ある生活を合法的に求めることを助ける国際社会の適切な反応をこれまで見出していない。国際的安全と平和の維持の任された機関である安保理には、この惨事の継続する状況下において団結すること、そして自身の責任を引き受け、シリア人の流血を止め、シリアに残っているものを彼らのために保護するための断固とした姿勢を直ちに打ち出すことが求められている」と述べた。
また「開発や投資といった目標への集中には、平和的手段及び当事者の正当な権利を擁護し、安全と安定をもたらす方法で、相互の立場の不一致を解決する方向へと真剣に向かうことが求められる」、「アラブ平和安全保障理事会とアフリカ平和安全保障理事会の協調は、これら多くの立場の不一致への対処を助ける」、と述べた。
2日間続いたアラブ・アフリカ首脳会議はその終わりに、より一層の政治的・経済的関係の緊密化と、テロとの戦いにおける協力を呼びかけた。また、「クウェート放送」に対し、サミットの参加者は、アラブ・アフリカ国家間の協力推進と、「立場の協調と共同政策の発展のための外交的関係」の強化に関して合意を表明した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:菊田麻矢 )
( 記事ID:32048 )