11月16日土曜日にディヤルバクルで実現した歴史的集会に参加したシヴァン・ペルウェル氏が、自らを批判した政治指導者たちに反論した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相がディヤルバクルで会談した北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領の招待によって38年の年月を経てトルコに戻ったクルド人アーティストのシヴァン・ペルウェル氏は自身に向けられた批判を受け、書面による発表を行った。
ペルウェル氏は、38年の時を経てトルコに帰還したことに関する一部の政党指導者たちによる個人攻撃、そして彼らが(ペルウェル氏)個人を論争の的にしたことを重要なことと認識しており、(反論のために)発表を行わなければならないと感じたことを述べた。
トルコに来た目的は、以前の記者発表と先週の日曜日(17日)に行った記者会見で、「明確に、ただ平和を支持するためにマスード・バルザーニー大統領の要請に応じたものである」と明言したことを強調したペルウェル氏は、以下のように続けた。
「MHP(民族主義者行動党)のバフチェリ党首が世界で人道に対する罪として見なされて非難されている人種差別主義的な考え方で私個人を攻撃しても、平和、愛、そして同胞愛への私の熱望と努力を妨害することは決してできないであろう。トルコにおける平和と同胞愛への機運の高まりと支持は、いずれにせよ衝突の文化から培われたこのような考え方がパニックを引き起こす原因となっている。このために私個人に攻撃を加えている。
デルスィム出身のクルド人であるCHP(共和人民党)のケマル・クルチダルオール党首も私の平和への支持を30年に及ぶ戦争の中で最も大きな悲劇の一つであるロボスキ虐殺(2011年12月28日に発生したトルコ空軍がシュルナク県ウルデレ近郊でタバコの密輸を行っていたトルコ国籍のクルド系住民をクルディスタン労働者党の戦闘員と誤認して爆撃した事件を指す)を引き合いに出して侮辱して私個人を攻撃し、内政の具としたことは、不誠実で下品な姿勢であり、野党第一党の党首には全く相応しくないものだった。親愛なるクルチダルオール氏が党首を務める政党で、人種差別的で、否定的で、偏見に満ちた考え方が常に我々に対立し、自身がそれらに理解を示していることが明らかな状況では、クルドの人々の苦しみを悪用することの是非は世論の良識に委ねるほかない。」
ペルウェル氏は、総じてどの政党や個人へも支持の表明あるいは 賞賛のような態度はとらなかったと述べ、以下のように付け加えた。
「しかし、和平プロセスを、いかなる種類のリスクもものともせずに開始させ、継続させている政治家たちを、その姿勢ゆえに祝福し、感謝することは私にとって名誉なことだ。私を安易に一方的に批判する人々が和平プロセスに貢献し、それにより私も彼らに心から感謝し、それを支持することを望んでいる。
人々の苦しみを常に私の芸術によって言い表してきたアーティストとして、私の最大の使命はこの苦しみが終わるために努力を費やすことです。私の最大の夢は民主的な、平等な諸権利を手にした、繁栄に到達するような、相互の寛容に基づく自由な社会の実現です。私のこの夢を実現するために、私自身の尺度で私の芸術と共に、我々の未来に広がる具体的な諸計画によって積極的に和平プロセスを支持してくことを世論に表明したい。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:32052 )