スーダン:エリトリア大統領の訪問、反体制派はバシール逮捕を要請
2013年11月25日付 al-Hayat 紙
■アフェウェルキ大統領とバシール大統領が東スーダンで共同プロジェクト開始
【ハルツーム:ヌール・アフマド・ヌール】
24日、エリトリア大統領イサイアス・アフェウェルキとスーダン大統領オマル・バシールは、東スーダンの紅海州州都の港湾都市ポートスーダンで会談を行った。アフェウェルキ大統領は陸路でスーダンに入ったが、車両が故障した後、車列が道に迷ったという。
アフェウェルキ大統領は土曜日(23日)夜から日曜日(24日)にかけ、外交儀礼抜きで紅海州知事ムハンマド・ターヒル・アイラと会っていた。そのため、24日にバシール大統領がアフェウェルキ大統領をポートスーダンの空港で迎えることになっていたのに、アフェウェルキ大統領が陸路で早く到着したことで支障をきたしてしまった。
エリトリアの大統領は土曜(23日)夜から日曜(24日)にかけて、ポートスーダンの南西120キロの地点の避暑地アルクウェートで過ごし、その後バシール大統領と会うポートスーダンに出発した。
情報によると、8車両で編成されたアフェウェルキ大統領の車両部隊は、起伏が多い道で迷い、700キロメートルの距離を進んだという。当局は、クルーラという町まで案内するため観光ガイドを派遣したが、大統領の乗っていた車両が故障し、修理を待ったためにおよそ10時間後にその町に到着した。
外務省はアフェウェルキ大統領のポートスーダンへの訪問が前もって調整され予定されていたものだと強調した。外務次官ラフマトゥッラー・ウスマーンはエリトリア大統領の紅海州への到着日が早まったのは、プライベートな用件のためであると述べた。
そして24日、バシール大統領とアフェウェルキ大統領は、二国間をつなぐ陸路と多くの開発プロジェクトの開始を宣言し、大規模なエリトリアの使節団が参加した紅海州の観光祭のオープニングを執り行った。
反体制派はバシール大統領の逮捕を決意
一方で、反体制派「革命戦線」の幹部たちは、2003年からダルフール地域で犯した戦争犯罪と集団殺害の嫌疑で逮捕状が出ているスーダン大統領の逮捕に対する支援を、国際刑事裁判所に申し出た。また、彼らはオランダ政府に対し、人権にかかわる状況の改善が確認されない限り、スーダンの債務を免除しないよう要請した。
「革命戦線」の指導者たちは国際刑事裁判所の担当者とハーグで会い、ハルツームが人権侵害を続けており、青ナイル州、南コルドファン州、ダルフール地域での集団殺害を実施していると訴えつつ、スーダンの状況を説明した。
革命戦線の指導者マーリク・アッカールが率いる代表団は、バシールや、その他の容疑者である国防大臣アブドゥッラヒーム・フサイン氏、元内務担当国務大臣で北コルドファン州現知事のアフマド・ハールーン氏、人民国防義勇軍の指導者アリー・クシャイブ氏らの逮捕に力を尽くすように国際刑事裁判所に促した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:井田鷹優 )
( 記事ID:32083 )