ハーメネイー最高指導者「イスラーム世界は強要された対立に巻き込まれている」
2013年11月12日付 Jam-e Jam 紙

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 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、今年のハッジ(メッカ巡礼)の責任者・関係者らと面会し、その中でハッジは神からの贈り物であり、イスラーム世界が共通に必要としているものについて〔世界のイスラーム教徒が〕互いに理解を深め合うにあたって、尽きることのない可能性を秘めていると指摘した。同師はその上で、「イスラーム世界が今日直面している重大な問題の一つに、イスラーム共同体内部の宗派対立が煽られるという、〔欧米諸国によってイスラーム世界に〕意図的に強要された、悪意に満ちた問題がある」と言明した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はハッジのもつ大いなる可能性を利用するにあたっては、時代の要請やそれが直面するセンシティブな状況に注意を払うことが必要だと強調した上で、「抑圧・植民地機構は、宗派対立を煽るにあたって、多くの経験を積んでいる。現況では、こうした陰謀に対してハッジのもつ可能性を活性化させることが必要だ」と指摘した。

 同師はまた、次のように続けた。「宗派間の対立は、シーア派とスンナ派の対立に限定されない。もしイスラームの敵がこれらの対立を組織化することに成功すれば、彼らはスンナ派・シーア派それぞれの内部にある各宗派が相争うよう仕向けるだろう」。

 革命最高指導者は、「イスラーム世界共通の願望や必要について〔世界のイスラーム教徒たちが〕理解を深める機会が作られることこそ、ハッジの比類なきもう一つの可能性なのだ」とした上で、「ハッジのもつ可能性の多くが、いまだ知られてはいない。これらの新たな可能性を発掘し、認識するために、識者らを活用することが必要だ」と強調した。

 同師は今年のハッジに携わった関係者らの労をねぎらい、巡礼者らへの適切なサービス提供に謝意を示した上で、ハッジのもつ大いなる恵みと尽きるのことのない可能性が、これまで以上にイスラーム世界で役立てられるようになることに期待を表明した。

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( 翻訳者:5213003 )
( 記事ID:32092 )