サウジアラビア:女性の運転禁止にかんする宗教指導者の見解
2013年11月28日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビア:ムフティーは社会に対して、「女性の運転」を関心事にさせないよう呼びかけ、運転を禁止することは悪からの保護であると主張した。

【メディナ:ムスリフ・マタル】

サウジアラビアの大ムフティー、アブドゥルアズィーズ・ビン・アブドゥッラー・アール・シャイフは、若い男女に対して、国家がイスラームとムスリムに対して提供する役務を標的とする偏向したメディアチャンネルの悪を警告した。それらメディアのあり方は罪であり、演壇を堕落のために乱用し、詭弁(きべん)と誤りを広めていると指摘した。また時同時に、女性の車の運転の問題を関心事にさせないよう社会に呼びかけ、女性の運転の禁止は、それが生み出す悪からの社会の保護であるとして見守るよう要請した。

昨日(27日水曜日)、タイバ大学が開催した講演で大ムフティーは次のように語った。学問は人々の栄誉である。学問と大学の学生は、信仰と社会の安寧を守るために手を取り合い、学問の恩恵を神に感謝しなければならない。ウンマ(イスラーム共同体)は意見が対立し、災難が広がり、不慮の事故が襲い、過ちと罪のために平和と安定が乱れる時代を通過している。そして、大ムフティーはムスリム社会の構成員に次のように求めた。手を取り合い、神にまっすぐに従い、宗教の教えを堅く守ることを伝えなさい。神はムスリムを安らぎにおいて過ちから解放するために、宗教を堅く守ることを命じた。

また大ムフティーは次のように述べた。神の命令とその周りの言葉に従うことによって、現在、そして未来におけるイスラーム共同体に大きな利益がもたらされる。社会の構成員は、それらを正しく聞いて従わなくてはならない。また、その命令をもって統治する者に背き、反抗することを、兄弟たちに戒めなくてはならない。また信仰を裂き、ウンマを分割し、その言論を分裂させようとする敵の策略に警戒し、憎悪の舌から発せられ、ウンマを迷わせることを目的とした妄言や、過ちの深い穴、ウンマの統合を乱すことを目的とした分別を欠く考えを退けるよう、兄弟たちに警告しなければならない。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:立松恵 )
( 記事ID:32133 )