■ワシントン「化学兵器庫」の中で最も危険な兵器を海上で破壊する見通し…他は民間企業へ委託
【ロンドン、ハーグ:本紙、AFP】
化学兵器禁止機関は昨日、米国が地中海において、シリアの化学兵器を米船舶上で処理する予定であると伝えた。
ハーグに本部を置く化学兵器禁止機関は、声明の中で「化学兵器処理作戦は、加水分解技術が用いられ、米船舶上で行われる」と述べた。さらに「現在、海軍が持つ作戦に適した船舶は作戦実行に向け調整下にあり、(その後)確認のため化学兵器禁止機関にゆだねられる」と付け加えた。
声明は「最優先事項とみなされる化学兵器」つまり「アサド政権が軍事攻撃を回避するために同意した国際合意に基づき、年内に国外に搬出されるべき最も危険度の高い化学兵器」の破壊は船舶上で行われると述べた。この化学兵器は来年の4月初めをめどに廃棄が行われ、残りは2014年の中ごろに処理される予定である。
化学兵器禁止機関のマイケル・ローハン報道官は昨日、米船舶の名前を明かすことを拒否した。同組織は明日(2日)の締約国会議開始前に、シリア化学兵器庫破壊プランの細部を作成するために力を注いでいる。その化学兵器を陸上あるいは海上で処理するための最終プランへの合意は今月17日にされる見通しだ。
化学兵器禁止機関と国連の合同委員会トップであるシグリード・カーグ国連事務次長補は、米船舶を用いて、危険度の高いシリアの化学兵器の処理を行うことを強調した。この作戦には加水分解という名前のプロセスがある。同氏は、複数企業がこのプロセスにおいて抽出された物質を処理することになるだろうと伝えた。カーグ氏の発言によれば「廃棄プロセス後の残留化学物質は、複数の国で複数企業により処理される。(作戦に用いられる)米船舶がシリア領海に入ることはない」。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:門脇昂大 )
( 記事ID:32137 )