酸をかけられた被害者たち(2)――法は酸かけ犯に微笑む
2013年11月28日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメジャム・オンライン】あなたはこうした人々[酸による被害者]を見たことがないだろう。そして、けっして見るべきではないだろう。何故なら、もし一目でも見てしまったら、もとの形をとどめず、ねじ曲がり識別もできない部位がくっついているだけの彼らの顔が、あなた自身が死ぬそのときまで、しじゅうあなたの目の前にちらつき、あなたの目に涙を溢れさせ、恐怖と悲しみに陥れるだろうから。

だから、あなたは見るべきではない。しかし、彼らが何故またどのようにして、そのような目に遭ったのかという話に耳を傾けるべきだろう。そして、彼ら酸の被害者のほぼ全員が、自分に酸をかけた者をキサース刑[同害報復刑] に処しておらず、[有名な事件の被害者女性]アーマネに酸をかけた犯人も、彼女の赦しによりキサース刑の難を逃れている[※]ということを、あなたは知るべきだろう。

※訳者注:アーマネは犯人に対するキサース刑を決意し司法病院での刑執行が準備されたものの、執行直前に彼女自身がキサース刑の権利を放棄した。

 あなたは知るべきだ。我々の国では他人の顔に酸をかける行為に対する刑罰は、[こうした犯罪を]抑止するようなものではないということを。なぜなら酸をかけた犯人は名字や自身のぼかしの入っていない写真すらメディアに公表されない法的権利を持っており、それにより人々に知られることなく僅かな期間のみ収監されたあと、刑務所から釈放されるのだから。そして酸かけ行為に対する刑罰があまりに軽いことから、彼らは再び犯罪を繰り返すこともありうるのである。

 あなたは知るべきだ。法は酸をかけた犯人に微笑むのということを。彼らの罪は決して殺人にもひけをとらないほどであるのに。殺人の犠牲者は一度死んだらそれっきりだが、酸の犠牲者は毎日、毎時間、鏡で自分の顔を見るたびに、あるいは、周りの人が彼ら[の姿]を見て恐れおののき逃げ出したりするそのたびに死んでいくのだ。

 あなたは知るべきだ。酸による被害者らは、美容外科手術の費用を――もちろん、彼ら・彼女らの美しさがもとに戻ることはないのだが――自費で支払わなければならないということを。何故なら保険はこの類の費用をカバーしていないからである。そしてこれによりほぼすべての被害者が貧困へと追いやられる。そして酸をかけられたことによる外傷や障害のせいで、社会の最下層に位置する職業にすら就くことができなくなる。こうした境遇に加え、彼ら被害者を支援する民間組織などは一切存在しないのである。

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( 翻訳者:8411168 )
( 記事ID:32170 )