ブリュッセルでシリアへの志願兵を募集していたイスラーム伝道者を逮捕
2013年12月09日付 al-Hayat 紙
■ブリュッセルでシリアでの戦闘への志願兵を募集していたイスラーム伝道者を逮捕
【ブリュッセル:AFP】
ベルギーの司法当局は月曜日、シリアのバッシャール・アサド大統領政権に対するシリアでの戦闘への志願兵募集の計画の疑いで、周知のイスラーム伝道者と彼の親族4人をブリュッセルで逮捕したことを公表した。
連邦検察当局は声明において、司法警察のテロ対応局はブリュッセルと首都北部のルーンドルズィールで未明、6件の家宅捜索を行い、5人を逮捕した。
連邦警察当局は犯人の一人であるジャン・ルイ・ドゥニを逮捕した。ドゥニはブリュッセル出身の39歳の人物で、イスラーム教に改宗し、「ジャン・ルイ・ルー・スーミー」(イスラーム教徒)として知られている。司法筋によるとその他のドゥニの妻、男二人と青年一人の身元については明かされていない、とのことである。
ドゥニはブリュッセル北駅付近に極貧の人々に食事を提供するレストラン「タウヒード」を開き、ベルギーでのイスラーム法(シャリーア)の適用を要求する「ベルギーのためのシャリーア」という小規模なイスラームグループの前指導者だった。
ドゥニの弟子二人が親族に内緒でブリュッセルからシリアに出発した後、4月にドゥニの逮捕へとつながった捜査が開始された。
捜査によると、この青年二人はドゥニの店の行きつけであったこと、またドゥニはただ食事を提供するだけでなく、数多くの青年や未成年者に向けた志願兵の募集や、武装ジハードのためにシリアに向かうようにとの鼓舞を行なうなどに大きな役割を担っていたことも明らかになった。また、連邦警察当局は、説教やビデオによるレポートの呈示、戦闘への参加呼びかけの文書の配布などによる手引きの結果、急進的な性格が形成されたとしている。
しかしドゥニは志願兵の募集実施を否定した。ドゥニは「RTBF」テレビで最近、「私は彼らを鼓舞する必要はなかった。アッラーが彼らを選んだのだ」と述べた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:32232 )