イランには132万5千人の麻薬中毒者が確認されており、これが麻薬中毒者数に関する公式統計となっている。しかし、未確認の麻薬中毒者の数はこの数倍に及ぶと言われており、内務大臣によれば600万人(の麻薬中毒者の家族)が、直接的に麻薬中毒と格闘しているという。
麻薬対策本部の報告が示すところでは、アヘン、覚醒剤、クラックが国内で濫用されている麻薬の上位を占めており、それに次いで一定程度男女に人気があるのが、ハッシッシやグラスである。
国内で確認されている麻薬中毒者132万5千人のうち、90%以上が男性で、女性は10%以下である。ただし、麻薬中毒がもたらす影響は、女性の方が男性よりも激しく、女性は麻薬中毒から抜け出すのに、より大きな抵抗を示す傾向にある。
他方、複数の調査が示すところでは、麻薬中毒者や汚染箇所の数の点から言えばテヘランが、また麻薬消費量の点から言えばケルマーン州とスィースターン・バルーチェスターン州が、国内で最も汚染された地域である。
また調査によると、テヘランの若者たちの間で最も多く濫用されている中毒性の麻薬はクラックで、覚醒剤は二番目となっている。
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( 翻訳者:8410157 )
( 記事ID:32398 )